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「ラーメン」と「焼きそば」は完全に別物です。「醤油」と「ソース」もまた相反するように思えます。しかし全てこれ偏見です。偏見は無知から生まれ、無知は探求に対する臆病さから生じるのです。

勇気を持って未知の扉を開け放ちましょう。さすれば真実が見えてくるのです。そう、素晴らしき甘美なる真実が。




【醤油とソースとが徐々に交じり合うグラデーション的な変化が素晴らしい】




スープ焼きそばとは、焼きそばがスープの中に入っている料理です。一見するとラーメンのようにも見えますが、麺はあくまでも、鉄板で焼いてウスターソース(以下「ソース」)で味付けをした“あの”焼きそばなのです。

まずスープをズズっとすすってみます。まさに醤油ラーメンのスープの味です。次に麺をズルっとすすります。すると食べなれたソース味の焼きそばの味がするのです。そしてまた醤油ベースのスープをズズっとすすり、麺をズルっとすする。これを交互に繰り返していったのです。

すると徐々に麺のソースがスープの中に染み出してきてスープの味が変っていくのがわかります。そしてその変化がとても楽しいのです。

【偏見を捨てて変化を楽しめ】


日本では醤油とソースとは一般的に相対するものとして認識されていますが、両者は決して相性が悪い間柄ではありません。日本の液体調味料の双璧をなし色も似ているために、我々は無意識のうちに彼らを相容れないライバル関係のように見てしまっていただけなのです。

醤油とソースに対する今までの考えは我々の偏見であったということが、このスープ焼きそばによって証明されたのです。相容れないどころか、食べていくにつれて醤油ベースのスープに徐々にソースが染みこんでいくグラデーションのような変化が、今まで味わったことがない感動を与えてくれるのです。

「偏見を捨てよ、変化を楽しめ」この料理はそう語っているようでした。

お店のご主人によれば、冬は寒さが厳しいため、温まってもらおうと思って、焼きそばを出すときにラーメンのスープに入れてみた、ということでした。

うーん、そういう発想って凄いなぁ。やっぱり新しい文化は一人の天才から生まれてくるということなのですね。


直ぐ近くにある天狗岩。天狗もまたハイブリッドが生んだ日本固有の神だろう。



こんな滝も直ぐ近くにある。凍えた身体にスープ焼きそばはとても嬉しいのです。

参考サイト:スープ入り焼きそば(塩原温泉郷)
Fried noodles in soup


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「けさらんぱさらん」は「理系おやじ」のための「不思議発見」サイトです。ビワの木に生息する謎の生き物「ケサランパサラン」についての研究論文(笑)も掲載されています。