【乾海苔ではなく生海苔】

市場に出ている海苔はいわゆる『乾海苔』で、藻類を乾燥させシート状にしたものだが、冬の時期、海苔の産地では生海苔を購入することができるらしい。

2013年12月15日から2014年3月31日までの間、富津市で『生のりフェアー』を開催していると聞き、生のりを堪能しに行ってみたのだ。


【富津の海苔は質が違う】

東京湾アクアラインで東京から君津に行く途中、海ほたるを越えて海上に出ると海苔棚が結構目に付く。

江戸時代から『上総海苔』の名で人気があり、香りの高さは全国一と言われ、高級寿司店での需要も多い富津の海苔。そういえば某寿司漫画でも寿司の大会に出す海苔巻きの海苔として富津の海苔が登場してきたことがあったような。

全国海苔貝類漁業協同組合連合会 のサイトを見ると、生産量では兵庫・福岡・佐賀には及ばないが、海苔一枚あたりの単価では千葉が圧倒的であり、市場ニースが高いことがわかる。

味も香りも濃厚なので、生海苔はカレーに入れても結構イケルのだ!


【冬は富津に生海苔を食べに行くべし】

で、期待の『生のりフェアー』だが特に派手な演出も無く、『生のりフェアー』と書かれた『ノボリ』をたまに見かけるというレベルのものだった。しかし、人ごみがニガテなボクとしては、これはむしろ有難いことだ。

ノボリが立っている店に入りオーダーしたのが上の写真『生のりあられ蕎麦』。『あられ』とは貝柱のことだそうだ。富津なのでおそらく『バカガイ』なのだろう。

生海苔はとにかく香りと味わいが素晴らしく、濃縮された海そのもののエキスで、鼻腔や口腔が満たされてしまったような気分になるのだ。

もちろん『富津のバカガイの小柱』も絶品なのだが主役はやっぱり生海苔。生海苔という大いなる存在を、プリプリした小柱と甘めのつゆ、そして口当たりの良い蕎麦が更なる高みに導いているという感じかなぁ♪

しかし生海苔は一年中食べられるものではなく、冬の時期の生産地でないと 手に入らないのだ。この『季節限定感』が実に良い。「冬は富津に行くべし」という新たな定理が ボクの哲学書に新たに付け加えられた瞬間だった。