東京の山間部の檜原村にある「九頭龍神社」は、1545年ごろに設立されたと言われる、めちゃくちゃ歴史のある神社です。
くわしくは「九頭龍神社のサイト」でご確認いただきたいのですが、なんでも「南北朝時代」に南朝方に従軍していた「現在の宮司の先祖」が、南朝の守護神である「九頭龍大明神」を氏神として祀ったのが、その謂れらしいですねぇ。
「九頭龍大明神」というのは文字通り「頭が9つある龍の神様」で、雨や水を司る神様であり、縁結びの神様でもあり、興味深いところでは「好物の梨を供えると、歯の痛みを取り除いてくれる神様」でもあるとのこと♪
何年か後にこれを見た時のために書いておきますが、2019年12月に中国の武漢市から発生した「新型コロナウィルス感染」が世界的に広がってしまい、外出自粛や「三密自粛(今となってはなんのことやら)」が日本中で叫ばれ、人が集まるお祭りなども中止になっていた時期がありました。
そんななか「九頭龍神社 例祭」も一時開催が中止になっていたのですが、2023年9月9日(このお祭りは毎年9月の第二日曜日に開催)に4年ぶりの開催となり、ボクも片道3時間以上かけて出かけて行ったというわけです。そりゃあテンションも上がるってもんですよ!
準備万端に整った境内
本日のプログラムはこんな感じ。ボクがバスでこの地に向かっているときに「道中を練り歩く獅子たち」を追い抜いていきました。
この祭りについて九頭龍神社のサイトでは「東京都の無形文化財指定 太神楽、三匹獅子、バカ面囃子 等 数百年の伝統をもつ民俗芸能が境内で奉納されます」というコピーで紹介されており、見る前から、もうドキドキですよ。(特に「バカ面囃子」♪)
さあ「4年ぶりの大祭」の開始です!
一同礼
車が行き交う道を渡って神社へと入ります。お祭りなのでちゃんと交通整理の方々もいていただいて安心して渡れました。(普段はここ渡るのちょっと怖いです)
ちなみにバスは「武蔵五日市駅から数馬行き」に乗り「数馬」で降ります。ただし本数がこんな感じですのでご注意くださいね。ちなみにお祭りのときは駐車場は使えません。
バスから降りるといきなり「車に轢かれた蛇の死骸」がありました。近くには野生の猿も出てくるようですし、ま、そんな自然が残る場所だってことです。
先頭を勇ましい掛け声とともに杖で地面を叩く二人の男性、次に「太陽」「月」「星」「花」のオブジェを頭上に付けた「花かごで顔を隠した」四人の女性が続き、そして最後に(こいつらホントにカッコいい!)黒・赤・黒のそれぞれの獅子の面を被り小太鼓を腰に付けたた三人の男性が続きます。
皆さんお若い女性の方でした。
何よりカッコいい「三人獅子」の皆さん。姿かたちも動きも太鼓も、超カッコいいんですよ! 多分、この村のその年の超イケメン三人衆が選ばれるんでしょうねぇ。
お互いに「ガンつけ」合いながら太鼓を叩くブラック獅子&レッド獅子。
結構長時間の舞でした。超カッコよかったです。お疲れさまでした!
さあ、ここで獅子舞の登場です!
二人羽織からソロPLAYへと以降。中身の人が実は変わっているのです。
ピタッと決まって、これで獅子舞は終わりかなと思った矢先に・・・。
でたーー、バカ面囃子! これが見たくて片道3時間かけて来たんですから♪
観客にまで絡んでくる「バカ面1号」。この方、多分「村一番の人気者」のはず♪
獅子に噛まれる「バカ面1号」。この時、獅子舞は再び二人羽織へと変化。
さてここからが「太神楽」の開始。この方の動きが「とぼけて」いて実に面白く、「なるほど、こんな感じなんだ」としか言いようがない味を出していました。
続いて登場した三人組。どうやら「鳥を捕まえる猟師に扮して、敵討ちをしようしている男たち」のようでした。敵相手を油断させるために「ダメダメな猟師役の舞」をしているところです。
多分この男が「敵役」なでしょうねぇ。村人による神楽というのもなかなか味がありました。今後のボクの旅ネタになるかもしれませんねぇ。
上の「神楽」の後に「真剣を使った舞」などもあったようですが、全部見ると17時ぐらいになりそうでしたから今回は「神楽」終わりで帰路へと着きました。いやー、満足でしたよ。全部見ようと思ったら近くに宿を取った方が良いかもしれませんねぇ。温泉もあるようですから、月曜日を休んで1泊2日で九頭龍祭りを楽しむというのもアリですよ!