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●福島の最も美しい崖/双葉町 馬の背岬


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1.かつて願掛けによく通った崖

 

明瞭な地層の模様、まるでナイフで切り取ったような滑らかな壁面、はじめてこの崖を見たときはその美しさに呆然となりました! この写真は20世紀の終わりに安物のデジカメで撮影したもので不明瞭なのですが、残念ながらこの崖を撮影した写真はこれしか残っていないのです。

福島県から茨城県にかけての太平洋沿岸は実に見事な崖が数多くありますが、その中でも この馬の背岬は美しさの点でナンバーワンだと、ボクは思っているのです。こんな美しい崖が自然の力で造られるなんて、改めてその圧倒的な威力に驚くほかはありません。

某サイトでは、崖の上からキャスティングができると書いてありましたが、ボクにはそんな恐ろしいことはとてもとても。高さで目がくらみ小魚にも崖の下へと引き落とされてしまうでしょう。(原発事故以前も)「危険、立入禁止」と説明しているサイトもあるぐらいですから。

崖を見るのと長距離ドライブが大好きなボクは、以前よくこの地を訪れたものでした。晴れた日の紺碧の空と海、まるでサラブレットのような滑らかな崖、白い荒波が押し寄せる砂浜。幻想的で雄大なこの風景は、ボクに強烈なパワーを与えてくれたのです。

21世紀初頭(こういう表現好きだなぁ)にボクは再就職し、研修期間も終わり某セクションを任されることになったのですが、その時にもこの崖を独りで訪れ(車で上まで行ける)海に向って一人決意表明をしたことがあるのです。そう、ボクはかなりのナルシストなのでwww

そのとき、ちょうど節分の季節だったので、近くのコンビニで恵方巻が売っていました。確かその年の恵方が東とか東北とか東南とか、要は崖から海を見渡す方角だったので、崖の上で海に向って仁王立ちし、コンビニで買った恵方巻にかぶりついたことを覚えています。おかげで今も仕事は順調です♪

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2.地元の方々に本当にお世話になりました

またあるとき、当時付き合っていた女性を連れてこの地に崖を見にきたとき、浜辺に車をとめて崖を眺めていたら車がスタックして動けなくなってしまったことがありました。

そのとき、地元の運送業者の人や通りすがりの近所の人たちが助けに来てくれて、ロープでボクの愛車を引き上げてくれたのです!

皆で力を合わせて車を引き合えてくれたときの情熱的な表情や、無事車が引き上げられ、ひたすら頭を下げ礼を言うボクや連れの女性に対して浮かべたと照れくさそうな笑顔を今でもボクは忘れません。

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3.絶対に復旧して欲しい

この地は福島第一原子力発電所から5キロと離れていない場所であるため、2023年11月現在でもこの地を訪れることができません。しかしこの素晴らしい風景をいつかきっと見ることができるとワタシは信じています。

いつの日かきっとこの地が復活するのを信じています。そしてまたここを訪れ崖の上に立ちたい!