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●おでんの具の中では「ちくわぶ」が一番エロいと思っている。

最近『おでん屋さん』って存在しているのでしょうか? ここで言う『おでん屋さん』とは屋台を引いておでんを売りにくる人を指しているのですが、ボクが中学生になるぐらいまでは昼ごろと夕方ごろに、鐘を鳴らしながらやってきて熱いおでんを販売してくれていました。

最近ではコンビニでおでんを売る時代だし、そもそも町の路地で遊んでいる子供自体ほぼいないので、屋台でおでんを売り歩くことに対するニーズがないのかもしれないですね。ちょっと残念です。

で、数あるおでんの具の中でボクが何よりも好きなのが『ちくわぶ』なのです。単に小麦粉を練って串に巻きつけて成形し茹でただけのものなのですが、その形状、歯ざわり、食感、そしておでんの汁を吸った味わい等、ボクは「ちくわぶこそ最高」だと今でも思っています。

この『ちくわぶ』、関西の人にはまったく馴染みが無いようですね。関東でも地域によっては知らない人も多く、どうやら東京発祥の食べ物らしいのです。そんなことを知ったのは、ボクがだいぶオジサンになったときなのですが、東京生まれ東京育ちのボクとしては、そんな情報が、ボクの『ちくわぶ好き』にますますドライブを掛けてくれました。

ところで、ちくわぶは煮つづけられた時間によって『モチモチ』から『グニョグニョ』へとその食感が変化していきます。そんなバリエーションが楽しめるのも『ちくわぶ』の魅力だと思いますねぇ。

ボクは幼少の頃から中間の『モチグニョ』のタイミングが好きでした。これに黄色い練カラシをちょこんと塗って食べるのです。ツーンとした辛さを楽しめるのが大人なんだと考えていた当時のボクは「カラシ多め」なんて注文をして「ボクハオトナダ」というアピールをしていましたっけww。

ちくわぶを知らない方に説明すると、形状的には外側にギザギザの刻みが入っていて、このギザギザが見た目のゴージャス感を醸し出していると同時に、汁と絡み易くするという機能も担っているのです。

さらに重要なことは、噛み砕いているときに、このギザギザは口の内壁へエロティックな刺激を与えてくれるということです。そして、その刺激を一番楽しめるのが、先に書いた『モチグニョ』な状態のときなのですよ!

真ん中には成形したときの穴が開いているのですが、この穴がまた良いんだなぁ。モチグニョな状態のちくわぶの穴に、自分のベロを押し込み、ベロの圧力で『ちくわぶ』を内側から破壊したときに感じる『罪の意識』、これがなんとも言えずエロティックなのです!

そう、『ちくわぶ』はエロティックなんです! ボクの『性の目覚め』は『ちくわぶ』と共にやってきたことを、今ここにカミングアウトしましょう。

今風に言えば「炭水化物ばっかりで他の栄養分が少ない」的なマイナス評価もされそうですが、そんな考えの方にも、あらためて『ちくわぶ』のエロティックを感じてもらいたいですねぇ。

特に東京生まれの人や東京在住の人には「ちくわぶこそ東京のエロスの原点なのだ」ということを理解してもらいたいのです。

そこでボクが気づいたことは・・・

「破壊による罪の意識が、エロスを喚起させることもある。」ということです。これをボクは「ちくわぶの法則」と呼んでいます。