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もぐ まだ2017年が始まったばかりなのに、もう2017年のランキングなんですね。このあたりからまずは説明していただけますか? あ、今日の解説は珍しい缶詰を作っている(株)ウルトラ・フーズ代表で、どうやら以前、地球防衛軍的な組織に所属していたらしいフルハシ・イヨシさんです。フルハシさんよろしくお願いします。

フルハシ おお、よろしくな。あんた もぐちゃんって言うのか? ロボットかい? よくできてるなぁ。オレも昔、ユートムとかいうロボットと戦ったことがあったけど、知ってる? ま、そんなことはどうでもいいか。で、さ、なんで2017年のランキングかというとさ、そもそも宇宙人や怪獣の肉なんて今年何が手に入るかなんて今からわかるわけないからだよ。

もぐ 実際に侵略されて、それを倒して、はじめて手に入る肉ですものね。

フルハシ そうなんだよ、だからさ、2017年に食べられる宇宙人や怪獣の肉ってのは、去年までに地球にやってきて、昔のオレたちみたいなのに退治されたヤツらの肉なんだよ。ま、たいていは焼き殺されたり爆破されたりするんだけど、身体の一部が残っている場合があってさ、それを研究員が研究するんだけど、その一部をちょっとさ、ま、あれだ、要はさ、あれしてきて加工しているのが、うちの缶詰ってわけだよ。

もぐ 宇宙人の肉って、どれくらい市場に流れてきているんですか?

フルハシ ま、ほとんど流れてきていないね。通常はそういうルートを作れないんだよ。オレの場合はさ、さっきも紹介してくれたけど、オレ自身が地球防衛軍的な組織にさ、あ、名前とかは秘密だよ、そこに所属していたからさ。あ、オレ、結構、偉いところまで昇りつめたんだぜ。

もぐ そうした特別な前歴があることが、ウルトラ・フーズさんの特殊な商品構成を成り立たせているんですね。この分野ではほぼ独占ですよね。

フルハシ おお、そうなんだよ。オレんとこ以外だとさ、イシグロさんていう元宇宙ステーション勤務だった人が作った会社とか、地球に住み着いたペガッサとかいう野郎がちょっとやっているみたいだけど、やっぱり質も鮮度も規模もさ、オレんとこの敵じゃないのよ。

もぐ ところで、昨年までに手に入れた宇宙人や怪獣の肉が今年出回るということなんですが、ということは、今回のランキングはユーザー目線じゃなくて、フルハシさんの目からみたランキングということですね。

フルハシ おお、そういうことだ。実はさ、去年良いのが入ったんだよ。地球を侵略しようとしていたある宇宙人がさ、ある湖のほとりでこっそりと怪獣を育てていたんだよ。それをさ、まだ幼体のときに生け捕りにしたってわけよ、しかも大量にだよ。当然、レーザー光線や爆弾でやられていないからさ、生で食べられるんだよ。もう、これが最高だよ。こいつの白子が1位で決まりだな。

もぐ えっ、いきなり1位なんですか? 普通は最後にもったいつけて紹介するのに。

フルハシ そんなまどろっこしいことオレにできるかよ、とにかくコイツのさ、あ、エレキングっていう怪獣の幼体なんだけど、こいつの白子って、ほんと最高なんだぜ。軽く湯がいてさ、ポン酢かけて紅葉おろし添えて青ネギをちょっと散らしてさ、もう、最高、最高だよ。

もぐ なるほど美味しそうですね。では、2位以下はどうですか?

フルハシ まあ、とにかくエレキングの幼体が大量に入ったんで、上位はエレキングものだな。あいつらには発電器官があるんだけどさ、こいつもまた美味いのよ。やっぱり湯がいて食べるんでもいいんだけど、オレのオススメは醤油漬け。生のまま生醤油の中に漬け込んだやつを暖かいおまんまの上に乗せて食べてみてよ。もう、おひついくつあっても足りないくらいだよ。

もぐ それまた美味そうですね。

フルハシ おお、美味いってもんじゃないよ! あとさ、エレキングの幼体を保育器の中でちょっと育てるんだよ。あんまりデカくしちゃうとあとで大変だから、ま、子猫ぐらいの大きさまでだな。そうすると小さな角が生えてくるんだ。大人になると黒くて固い角になるんだけど、このくらいの大きさのときは、まだ白っぽくてぷよぷよしてるんだ。こいつを薄くスライスしてさ、軽く炙ってすりおろした山葵をちょこっと乗っけて食べるんだよ。酒が進むよなぁ。

もぐ どうやら2017年はエレキングの年になりそうですね。

フルハシ そうだよな、やっぱり、今年はエレキングの年だろうね。あとさ、イカルス星人も今年は食べごろかもしんないな。

もぐ あのネズミみたいなやつですか?

フルハシ お、良く知ってるねぇ。実はさ、去年、イカルスの野郎がさ、密かに地球に侵略しにきたんだよ。ほら、丁度、どっかの県会議員がわんわん泣き叫んでいる映像がテレビで流れていたころだよ。あれってさ、国民の意識をイカルス星人に向けさせないようにしたヤラセなんだぜ。

もぐ え、そうだったんですか?

フルハシ おお、そうなんだよ。だからいかにも芝居がかっていただろう。でさ、あいつもイカルス星人のことを知らされていたからさ、つい、自分の耳に手を当てて、イカルス星人みたいな形にしていただろ。無意識のうちについやっちゃったんだろうな。ま、しょうがないよ、芝居に関しちゃトーシローなんだからさ。

もぐ イカルス星人はどの部位が美味いんですか?

フルハシ やっぱりあの耳だな。肉や内臓はちょっと臭みが強いしね。ま、そういうのが好きだって人もいてさ、そういう人は、イカルスの肉を山椒とか唐辛子と一緒に塩漬けにして数年置いてから焼いて食べるんだよ。だから、市場に出回るのは再来年かな。今年は耳だよ。耳を皮がついたまんま軽く炙って体毛を燃やしてから味噌煮にするんだ。コリコリしていて美味いぞ。よし、こいつを4位にするか。

もぐ なるほど、これまでの中ではボクはイカルス星人の耳の味噌煮込みが一番楽しみですねぇ。

フルハシ おお、そうかい。じゃあ今度、うちで作った『イカルス耳の味噌煮』の缶詰もってきやるよ。うめーぞ。で、次がやっぱりメトロンかな。オレはこれが一番好きなんだよ。ま、加工にすごく手間がかかるけどねぇ。

もぐ え、でもメトロン星人って、人間の精神を狂わす副作用があるんじゃなかったでしたっけ?

フルハシ それは、メトロン星人が持ってきたタバコのことだろ。情報が混乱してるねぇ。メトロンの肉はプリプリしてかみ締めると甘みがにじみ出てきて美味いんだぜ。何年か前にやってきたときに殺されたメトロンがいただろ、ほら、川崎でさ。あんときは、身体を真っ二つにされただけなんで肉が焼かれていなかったんだよ。特に胸の部分のピカピカ光るところが生で手に入ったのは嬉しかったねぇ。上手に皮をむいてさ、あ、ピカピカ光るヤツを傷つけちゃだめだぜ、エキスが漏れちゃうと台無しだからさ、それを天日で干すんだよ。そのあとジックリ薫製にするんだ。そのあと1年以上常温保存すると発酵してきてさ、それを薄くスライスして食べるんだよ。軽く炙ってもいいかな。

もぐ 川崎で退治されたメトロン星人の発光体の薫製ができあがるのが今年ってわけですね。

フルハシ そうそう。オレんとこでも春ぐらいに缶詰で出すよ。これが5位だな。ま、他にもいろいろあるし、もしかしたら今年も活きの良い宇宙人がやってくるかもしれないし、どこかの山奥から怪獣が出てくるかもしれないので、目が離せないな。

もぐ 美味しい宇宙人や怪獣の肉は、なかなか手に入りづらいのですが、ボクも今年は注目していきたいと思います。フルハシさんの会社、ウルトラ・フーズのホームページをときどきチェックしますよ。

フルハシ おお、よろしくな。


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