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もぐ 2017年の総力特集『無理せず適当に生きる』の第二弾として、今回は、宇宙植物ビジネスという、斬新かつ不気味な事業を行っていらっしゃる、『株式会社YRコーポレーション』代表のイシグロ・タツオ氏からお話を伺いたいと思います。イシグロさん、よろしくお願いします。

イシグロよろしくお願いします。このインタビューのために昨日、箱根の別荘に行ってオゾンをいっぱい吸ってきましたから、元気一杯です。なんでも聞いてください。

もぐ おっと、いきなりイシグロさんの決めセリフ『オゾンをいっぱい吸って』がでましたね。これは期待が持てそうです。イシグロさんはもともと地球防衛軍的な組織にいて、ずっと宇宙ステーション勤務だったのですよね。今回の『宇宙植物ビジネス』もこの前職の体験が活かされているんですよね。

イシグロ そうなんです。あれは数年前、久しぶりの休暇で地球に戻ってきたときのことなのですが、地球侵略を狙っているある宇宙人に利用されてしまいましてね、私は隕石の中に閉じ込められ地球に落とされたのですよ。朝、妻のミツコが私の家の庭にその隕石が落ちているのを発見したんですが、その宇宙人は隕石に閉じ込められた私の脳波を感知して、私そっくりに化けて何食わぬ顔で地球で活動を始めたというわけです。皆さんもご存知の『緑の恐怖 事件』ですよ。

もぐ 覚えていますよ。イシグロさんに変身した宇宙人が夜な夜な通行人を襲った事件ですよね。襲われた人は宇宙人と同じ植物人間になってしまいました。確か、最初の被害者の方はセンキチさんという方でしたっけ。

イシグロ 細かいことまでよく覚えていらっしゃる。あのときは、私の家のお手伝いのシズさんが、私の脳波を宇宙人に送っていた『発信機付き電子頭脳』を発見してくれたため、私のニセモノは正体を現し、地球防衛軍的な組織に退治されて事なきを得たのですけどね。

もぐ そのときの宇宙人を活用したのが、今回お話をいただく『宇宙植物ビジネス』なんですね。

イシグロ はい。実はあのとき、妻のミツコが、退治された宇宙人の細胞を、なんていますが、その、ちょっとくすねておりましてねぇ。それを私が休暇中に箱根の別荘で研究したんですよ。それが今日の私のビジネスの第一歩だというわけです。すべてミツコが宇宙人の細胞をくすねてきてくれたおかげですよ。

もぐ 実によくできた奥様ですね。その後すぐに、イシグロさんは地球防衛軍的な組織をお辞めになって、現在の『YRコーポレーション』を立ち上げられたのですよね。

イシグロ 妻がくすねてきた細胞をはじめて顕微鏡で見たとき「これはイケる」と確信したんです。この宇宙人、というより、知性を持った宇宙植物と呼んだほうが良いかもしれないですね、これを培養して観葉植物として販売すれば絶対に成功すると思ったのです。

もぐ でもキケンだとは思いませんでしたか? オフィスに置いてある観葉植物がいきなり社員を襲いだすとか。

イシグロ それはまったく心配いりません。その宇宙植物を植える鉢やプランターを『チルソナイト』という物質で作り、中に例の『発信機付き電子頭脳』を入れておくんですよ。そしてそこから「人は襲うな」などの指令が出るようプログラムしておくのです。あ、この『チルソナイト』や『発信機付き電子頭脳』もミツコがくすねてきたんです。まったくたいした妻ですよ。

もぐ 奥様はお綺麗でなおかつ育ちの良さそうな雰囲気を持たれていますから、地球防衛軍的な組織の方々も油断したんでしょうね。それにしても、キケンは全く無いということですので、安心してこの観葉植物、あ、商品名は『ワイアール』でしたね、このワイアールを家に置くことができますね。

イシグロ はい、ご安心ください。もし万が一、ワイアールが人を襲い、その人が植物化されたとしても、元の宇宙植物を退治すれば、その人に戻りますから心配無用です。これは先の『緑の恐怖 事件』でも確認されていますしね。

もぐ 更に最近では『発信機付き電子頭脳』のプログラムを「害虫を退治しろ」というように設定しておくことで、害虫駆除にも活用されているようですね。

イシグロ その通りです。そういった活用を行うことで、単なる観葉植物から実用植物へと進化していったのです。もともとこの宇宙植物は真っ二つに切ってビームを当てて燃やしたりしなければ、ほとんど枯れることはありませんからねぇ。トンネルの中のわずかな光でさえ、巨大化したという観測データまであります。それにくわえて害虫などからも養分を取るのです。もう無敵の植物ですよ。

もぐ 奥様は商品開発に関してもアドバイザーとして活躍されているそうですね。

イシグロ ええ。観葉植物の枝葉の形とか、それを植えるプランターのデザインをどうするかとか、プログラムに「空気清浄」とか「花粉除去」とかを組み込むとか、ミツコの感性が活かされていますよ。最近だと、家庭用のミニサイズのものがたくさん売れていますが、これもミツコのアイデアなんです。

もぐ まさに内助の功で順風満帆な『YRコーポレーション』ですね。最後にこのコラムをご覧の方々へ『無理せず適当に生きる』ための何かアドバイスはありますか?

イシグロ そうですね。やはり企業や組織に属しているときに得られるものは、知識でも人脈でも『細胞』でも『発信機付き電子頭脳』でも『チルソナイト』でも、とにかくなんでも自分のものにしてしまうということですかね。それとなんといっても、手癖が悪く、外ズラの良い妻との円満な生活が一番大切です。わっはっは。

もぐ いやー、のろけられてしまいましたね。イシグロさん、今日はどうもありがとうございました。コラムをご覧の皆さまは、なかなか宇宙素材と係わる機会はないかと思いますが、宇宙からの侵略はまだ終わったわけではありません。宇宙からの物体がいつ貴方の家の庭に落ちてくるかもしれませんので、明日、朝、目が冷めたらまず庭をご覧になってみてください。



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