PA

関越道の上り寄居PAがなぜか『星の王子様』をテーマにした、ちょっとしたテーマパークになっている。

ボクは後述するここのオムライスが大好きで、 新潟や北陸地方からのドライブの帰りに よく通っていたのだが、 あるとき売店で『星の王子様』を衝動買いし、この本を読んではじめて、 このPAのなかに「小説に出てくるアイテムや言葉」が散りばめられていることに 気がついたのだ。

一度気づいてしまうと、アイテムや言葉を探すのが楽しくて楽しくて♪ そんなボクの気持ちが解ってもらえたら嬉しいです。

【星の王子様のジオラマが広がる】

『バラ園』に立つ王子様とキツネ。 『星に残してきたバラ』は『バラ園のバラ』とは『違う』ことをキツネから教えてもらうくだりは、 この本の最も重要な部分なんじゃないかと思う。 人間の感情の本質も多分そこなんじゃないかな。

そのキツネの棲家。 〈かりうど〉の足音が聞こえてくると、ここに隠れています。

王子様が登り「こだま」と会話をした山をモチーフにしているのだと思う。

手前が〈点燈夫〉が火をつけたり消したりしている街燈で、 中央奥が〈実業屋〉のオフィス。 その右のドーム型施設には『Espace fumeurs』と書かれていて何のことかと思って、 帰宅してから調べてみたら『喫煙所』のことだった。 フランス語表記はカッコいいけど、看板としては役に立っていないのでは?

白枠は街燈に付けられた〈点燈屋〉のイラスト。 星の自転が速くなり1分に1回になってしまったので、 休む暇なく火を点けたり消したりしなくてはならなくなったのだ。

〈実業屋〉のオフィスの扉の入り口につけられた、忙しく働く実業屋のイラスト。 「持っている星の数をだな、ちょいとした紙の上に書くっていうことだよ。 それから、その紙を引き出しの中に入れて、鍵をかけておくのさ」というのが、 王子様から「星の管理のしかた」を質問されたときの彼の答えだ。

〈木曜日にキツネがのしてでる〉ブドウ畑。

ただの物置だって、本の世界観を担っている♪

「のどのかわきがケロリとなおるという、 すばらしい丸薬を売っているあきんど」のくだりで出てきた水道のイラストが 3D化されていた!

【ここの料理は一味違う】

〈金色の髪〉を意味する『シュブー・トゥ・ドレ』という名の自家製パンの店、 〈すばらしい絵〉を意味する『マニフィック・イマージュ』という名のソフトクリーム屋、著者の名前を取った『サン=テグジュペリ』という名のカフェ、 そしてボクの大好きな〈鶏を捕まえて〉という意味の『シャセー・レ・プル』という名のオムライス専門店が 入っている建物。

『シャセー・レ・プル』季節限定メニューのオムライスが気になって毎月きちゃいます。 でも、キーマカレーっぽい『南仏風狩人のカレー』も捨てがたいんだなぁ。

2017年9月の『シャンピニオントマトソース』のオムライス。 その前は『ラタトゥイユトマトソース』だった。 地元の卵をオーダーごとに、 目の前でシェフが調理してくれるのだ。

ボクのオーダーしたオムレツを、背筋を伸ばして颯爽と作ってくれているシェフ。 オムレツを作っている姿は、 おそらく『男のカッコいい姿』のベスト5に入ると思う。

主人公の〈ぼく〉が子供のころに描いた『象を飲み込んだうわばみの絵』 を模したお菓子。 店の名前〈マガザンカプリシュー〉は『気まぐれや』の意味らしいけど、 王子様のことだっけ?

凄く美味い『フランクフルト』を売っている〈はかない〉という意味の 『エフェメール』という店。 〈はかない〉とは小説の中で〈地理学者〉が言った言葉で、彼に言わせると「そりゃ、そのうち消えてなくなるっていう意味だよ」とのことだ。

『ル・プチ・フランス』という名前の、 およそ高速道路PAには似合わないチョイ本格的なフランス料理屋。 メニューには『若鶏骨付きモモ肉のコンフィ』とか『豚肉のリエット』とか、 聴いただけではどんな料理か想像がつかない名前の料理が並ぶ。

同じく「ル・プチ・フランス」の写真。なんとなく高級そうでしょ? 一度だけ入ったことがあるが、 メニューを読んでもどんなものかさっぱり判らなかったので、 普通にランチコースを頼みました♪

【建物の装飾だって隙が無い 】

〈ぼく〉が子供の頃に描いた絵。大人は誰も判らなかったけど、王子様はひとめで『象を飲み込んだうわばみ』だって判ったのだ。

その「うわばみ」の絵の中身が透けた絵。象は鼻の先から飲み込まれたんだな。 食べられたというのに平然としているところがさすが象。

〈ぼく〉が王子様に描いてあげた「ひつじ」と「ひつじを入れる箱」。この絵は王子様にとって宝物になったのだ。

〈なまけもの〉が三本の「バオバブ」の木を抜かずにいたら、星が占領されちゃったというくだりで出てきたイラスト。

キツネが「黄金色に輝く小麦を見るたびに 王子様の髪の毛を思い出す」 と言ったくだりを受けての、王子様とキツネの別れ際の会話。 訳本だと「でも、きみは、泣いちゃうんだろ。 じゃあなにもいいことはないじゃないか」 「いや、ある。麦ばたけの色が、あるからね」となっていた。 想い出が人生の彩りを豊かにするんだ、という感じかな。

訳本だと「ぼく、いつか、日の入りを四十四度も見たっけ」となっている。 日の入りが大好きな王子様は、 小さな星で椅子を自転と逆方向に移動させながら、何度も日の入りを見ていた。

誰もが一度は聞いたことがある「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているかだらよ」という王子様の名言中の名言。原語だとこう書くそうです!

星を離れる前に、自分の星の『火山のすす払い』をしている王子様。 王子様の星には火山が二つと休火山が一つあり、 これを料理用のコンロとして使っていたのだ。

主人公『ぼく』の飛行機。 飛行中に『パンク』をして砂漠に不時着していたときに、 偶然、王子様と出会うことから、この物語は始まるのだ。プロペラが無いような気が・・・。

google翻訳だと「注意が必要です」ということだが、 何のシーンに出てきた言葉だろうか? もう一度じっくり本を読んでみたいと思う。

売店『サンク・サン・ミリオン・ドゥ・グルロ』の看板。 筆記体の意味は「贈り物として心にとても良いです」らしい。


【売店だって南仏風なのだ】

店名の『サンク・サン・ミリオン・ドゥ・グルロ』は『五億の鈴』、 冒頭の『Tu Auras』は『君は手に入れる』という意味。 たぶん〈実業屋〉が持っている『五億個の星』と、 王子様のセリフ「そうすると、ぼくは星のかわりに、笑い上戸のちっちゃい鈴をたくさん、きみにあげたようなものだろうね」から来ているのだと思う。

高速道路PAのイメージとは程遠い『おされ空間』。『星の王子様』関連の縫いぐるみだけでなく、バスソープやハーブソルトなんかも売っている♪

サン=テグジュペリ関連の書籍やグッズが売られている。 “小説内の重要単語”を一枚ずつのカードに記載した 『星の王子様オラクルカード』はかなりの優れもの。

クッキーやスナックも日本では珍しい味のものが売られている。パッケージもカッコイイ。

売店の裏口の看板も実にカッコイイ。この木製の看板のレプリカを是非、 販売して欲しい。