国道252号線を走っていると、“炭酸が湧き出る井戸”を見つけたのです。本当に“シュワッ”とするのですよ。

【マグマと炭酸水】

海底で作られた石灰岩が地殻プレートによって地底深くに送り込まれ、マグマと接触した場合、通常は変成作用を受け、石灰岩は大理石になる。しかし、石灰岩が完全にマグマと融合した場合には、石灰岩の主成分であるCaCO3が、CaCO3→CaO+CO2 という反応で分解され、大量にCO2が発生されるらしい。

石灰岩を取り込んだマグマが、地中深くに存在し続けている場合には、CO2はマグマに融解されたままであるけれど、そのマグマが上昇してくると、上昇とともに温度が下りCO2が析出されてくる。その際に近くに地下水などがある場合、CO2が溶け込み炭酸水が精製されるという仕組みだ。

日本列島は地殻プレートに沿って構築されているので、上の理由だけだと、もっとたくさんの「天然炭酸水」が湧き出てきてもよさそうだけど、そうでない理由としては、(1)石灰岩がマグマに完全に取り込まれる反応が起きずらい。(2)石灰岩を完全に取り込んだマグマは地中深くに停滞し続ける場合が多い。という理由からだろうか?

マグマの種類は普通、二酸化ケイ素の含有量で分類し、含有量が小さい順に「玄武岩質マグマ」「安山岩質」「デイサイト質」「流紋岩質」となり、二酸化ケイ素の含有量が少ないと流動性も増してきて、日本には「安山岩質マグマ」が主流だと本で読んだことがある。

日本のマグマの流動性は、大陸のマグマと比較して小さいため、石灰岩(CaCO3)を完全に取り込みづらく、完全に取り込まれCO2が発生する反応よりも、変成作用で大理石ができる反応の方が起きやすいのかもしれない。

あるいは、日本近辺の近く断層の構造上、海底でできた石灰岩がプレートテクトニクスによって地殻深部に引き込まれても、マグマが存在する最深部にまでは引き込まれずらいためマグマに融解されることは稀で、マグマとの接触による変成作用が起きる方が多いからなのかもしれない。

また、石灰岩がマグマに完全に融解した場合でも、マグマの粘性がそれほど低くないため、上昇してくる頻度(速度)が小さいので、CO2はマグマに取り込まれたまま地中深くに停滞しているのかもしれない。

炭酸水の生成理由については、追って調べて生きたい。


【記念に一口飲んでみる価値はある】

この「天然炭酸水」は明治時代に会津藩士により「太陽水」と命名されて販売されていたようだ。戊辰戦争で薩摩・長州軍に虐げられた鬱憤を晴らすがごときネーミング、実に素晴らしいぞ。(ボクの身体には会津の血が流れいる)

海外向けには「芸者印タンサンミネラルウォーター」という名で販売していたとのことだが、ネットで調べると「芸者印」というブランドは現在も(かつての芸者印と同じ企業のものかは知らないけれど)あるようで、日本人からみると「なんじゃそれ」という感じだが、海外では「It's cool !」的に受け取られているのだろうか。

看板には慢性胃腸炎、糖尿病、便秘に効くなんてことも書かれていたけど、ま、「多少の効果はあるかも」ぐらいに思っていた方がよいw そこに拘りすぎると無粋ってもんだし。。

実際に飲んだ感想としては「微炭酸って書かれてはいるけど、かなりいい感じに炭酸が効いている」と思う。味もノーマルで柔らかい感じがするので、ハイボールなんかにも合うかもしれないです。

気になったのは、「あんまり大量に井戸から水を持っていかないでね」という趣旨の看板があったこと。大量のポリタンクを持ってきて水を採取する野蛮な輩も多いのだろうなぁ。

こういうのは記念に一口飲めば十分だし、お土産にならボトル詰めされたやつを購入して地元経済に多少の貢献をしてみて欲しいぞ。

炭酸フェイスパックとかスプレーとかも売っていた

天然炭酸水を管理・販売する企業だと思う


【この辺りはこんな場所】


【ここ以外にも炭酸井戸がある】