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王子稲荷神社は関東の稲荷神社の総本山で、 “大晦日の夜に関八州のお稲荷さんの使い(狐)がお参りにきた”という伝説の残る由緒ある神社なのです。

そこには「狐が住んでいた」という言い伝えがある、上の写真の「狐穴」が今も残っています。きっと“関八州のお稲荷さんの総大将”が今も住んでいるのでしょう。



【関東の稲荷神社の総本山】



広重の『名所江戸百景』でも大晦日の『狐の行列』が描かれている

王子稲荷神社の歴史はとても古く、平安時代中期には既に相当な社格を有していたようです。ここは今でも辺りに雑木林が残る、急勾配の坂に位置する静かな場所なのですが、その昔は狐が安住する杉の林が茂り、崖の上からは海までを見渡せる絶景を誇る、神々しく厳格な場所だったらしいのです。

ここでは今も毎年大晦日の深夜に、『狐の行列』という行事が開催されます。

“大晦日の夜に関八州の狐たちが、近隣の「装束稲荷神社」に立ち寄り装束を調え、その後、 王子稲荷神社にお参りに行った” という言い伝えにのっとり、狐のお面を被った参加者たちが装束稲荷神社から王子稲荷神社まで、お囃子と共に練り歩く大イベントなのです!

かつてまだ人間と妖怪変化とがそれほど隔たれていなかった頃には、 大晦日の夜に狐たちが王子稲荷神社をお参りする際の「狐火」が見えたらしいです。農民たちはそのその時見える狐火の数によって 翌年の作物の豊凶を占ったのだとか。

また、落語に『王子の狐』と言う題目があります。王子稲荷の穴に住む狐が参拝者を騙そうとして逆に騙されて、王子に今も残る“卵焼きで有名な料亭”に『扇屋』(今は卵焼きだけを販売)で無銭飲食の片棒を担がされひどい目に合うというお話です。

おそらく江戸時代のステルスマーケットだったのでしょう。この落語のおかげで、扇屋は大繁盛したというわけです。

【たくさんの文化財がある】


右の絵は柴田是真(しばたぜしん)作で、 渡辺綱の“茨木童子 退治”における“切り取られた腕を、女性に化けて取り戻しにきた場面”が描かれています。

“江戸幕府によって砂糖の専売権を奪われた砂糖商人の組合が、伝説になぞらえ専売権を取り戻したいと祈願して納めた”らしいですが、 その後、専売権はこの組合に戻ったということですので、王子稲荷のご利益はたいしたものなのです。

この絵は毎年1月3日と2月の『午の日』の10時から16時まで公開されます。(必ず事前確認を) また 2月の『午の日』には『火防(ひぶせ)守護の凧守』が売られ、 狐が舞う舞台が厳粛に開催されています。


柴田是真の「額面著色鬼女図」

参考サイト: 北区観光ホームページ
Oji-Inari Shrine


参考サイト: 扇屋ホームページ
Ougi-ya


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