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【1.太陽の塔の法則】


先日、生まれて初めて太陽の塔を間近で見ました。で、やはり太陽の塔はその足元に立ち、見上げるように見なけりゃダメだなんだと思いました。そうしないと、本当の凄さがわからない、遠くから見ただけじゃダメだ、写真を見ただけじゃダメだ、近づいて足元に立って見上げないとだめなんだ、と実感したのです。

実際に近づいて見上げることで、その驚異的なデカさと形状に魂が圧倒され、そしてそんな「圧倒される感覚」というのが、実に楽しいんだということを知ったのです。

太陽の塔を設計した岡本太郎氏がどう思って作ったのかは知りませんが、ボクは「太陽の塔は足元から見上げたときに最高のインパクトを与えるように作られた」のだと勝手に考えています。いや、絶対にそうだ、そうに決まっています。

正面腹部にある顔の肉厚感や胴体から盛り上がりも、間近で見上げてこそ強調され「苦悩しながらも前に進もうとしている力強さ」を感じることができるし、背中の曲面も間近で見上げてこそ「強さに裏付けられた美しさ」を感じ取ることができるのです。

頭上にある黄金の顔は写真では気づきませんでしたが、見上げてみれば「根拠の無い楽観的な展望の中に潜む虚無感」みたいなものを感じ取れるし、背面の黒い顔(これはワタシが一番好きな顔です)にも「感情を意識の底に押し込めて無理に無表情をしている感じ」を見ることができます。

ま、ボクはゲージツはちっともわからないので、上の解釈はまったく見当はずれかもしれないですが。。。

太陽の塔が造られた大阪万博が開催された1970年、ボクは小学校2年生でした。当時、実家の経済状態は決して良いとはいえない状態だったので「わざわざ大阪まで遊びに行くなんて到底無理だ」ということをボクもも解っていました。だから、ものすごく行きたかったけど、一度「ダメだ」と父親に言われると、それ以上ねだることはしませんでした。

そんなボクに母親は万博の本を買ってくれたのです。赤塚不二夫氏が監修したバカボンやおそ松くんなどの赤塚キャラが万博を説明するといった内容の本でした。

ボクは、その本に書かれている全てのパビリオンの名前と展示内容、そして建物の形を暗記するほど夢中になって読んだものです。描く絵といえばパビリオンの建物ばかり、いつも万博のことばかり考えていました。

そんなボクにとって太陽の塔は「幼少の頃の叶えられなかった夢の象徴」そのものだったのです。

今回、太陽の塔を見に行ったのも、そんなノスタルジーからだったのですが、実際に太陽の塔を「足元から見上げて」みると、そんな甘っちょろい幼少時代の思い出なんか、簡単に消しと飛んでしまいました。本当に凄いものには「センチメンタルなんて相手にもしない力強さ」が備わっている。そのことをボクは痛感したのです。

太陽の塔を見た夜、大阪のイカニモって感じの店で、ホルモンやテッチャンを網で焼いて、マッコリで流し込んで食べました。ものすごく美味かったです。これらも今回、大阪で出会った本物たちです。遠くからではなく、実際に近づいて身体ごと魂ごと接しなきゃ本当の凄さは解りません。そして本当に凄いものの前では女々しさなんて吹っ飛んでしまうのです。太陽の塔万歳!ホルモン焼き万歳!

太陽の塔の法則:
圧倒的な存在感の前では女々しいノスタルジーなど消し飛んでしまう。





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