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【5.刻みネギの法則】


ボクはほぼ毎日自炊をしています。そう言うと「偉いですね」なんて言われることもありますが、理系オヤジにとって料理とは科学実験の延長線にあるものなので、言ってみれば道楽です。だから、米は鉄鍋で炊くべしとか、パスタは粉から作るべしといった、人に言わせりゃ「メンドクセーことしてんなぁ」的な料理になってしまうのです。

しかしボクは一応勤め人なので、平日、特に朝などあまり料理に時間をかけられません。なので、その効率化については長年研究を続けてきました。

例えば、休日などに前もって、タマネギや葉野菜は適当に切り塩水にさらしたうえでよく水気を切り、パプリカやピーマンなどは切って種を取り除いた状態で、それぞれタッパーで保存しておきます。ご飯は一度にたくさん炊いて、それを1食ずつラップに小分けして冷凍庫で保存していたりしています。(なのに、わざわざ鉄鍋で炊く必要あるかどうかは疑問ですが)そうい小細工を離婚後10年以上かけて習得してきたのです。

こういう作業をしておくと、朝も、夜遅くに帰ってきたときも、素早く料理を作ることができるのです。そして、こういう効率化は理系オヤジには楽しくてならないのです。

さらに効率化を追求し、ミックスシーフードやミックスベジタブルなどの冷凍食材やサバやマグロの水煮缶、バジル風味のトマトピューレなども活用してくるようになるのですが、これらは便利なのですが、実にきわどい食材でもあるのです。

これらは「効率良く料理する」と「本格的な料理を作る」という二つの感情がギリギリ両立するライン上にある食材なのです。このラインを更に超えて冷凍チャーハンにまで行くともうダメです。そういうのは理系オヤジが使う食材ではないのです。

ま、そんな自分勝手な理論で「効率良くしかもなるべく本格的な料理」を作っているのですが、最近ある大発見をしました! その理屈は簡単です。小学校でも習う化学の応用なのです。

過酸化水素水を二酸化マンガンにかけるとどうなるか? 今の教育課程で習うかどうかは知らないですが、我々世代ならば小学校時代に誰もがやらされた実験です。この実験では猛烈な勢いである気体が発生します。その気体を水上置換という方法で集め、その気体の中に火のついた線香を入れと、いままで赤く灯っていただけの線香はいきなり弾けるようにバチバチと燃え始めるのです。そう、その気体は酸素だったのです。

この実験で過酸化水素と二酸化マンガンが「組み合わさって」酸素ができたわけではありません。単に過酸化水素が水と酸素に分離しただけで、二酸化マンガンは何も変化していません。このような場合、二酸化マンガンは「触媒」と呼ばれます。ボクはこの原理を「効率良くしかもなるべく本格的な料理」に応用してみたのです。

用意するものは、刻んだ海苔、刻んだ葱、大根、この3つです。刻んだ海苔や葱は小さいタッパーにあらかじめ保存し、大根はおろし易いように切って皮をむいたものをジップ袋にいれておきます。これらを出来上がった料理の上にかけるだけで、効率良く作った手抜き料理が本格的な(感じのする)料理へと早変りするのです。イタリアンやエスニックの場合は、擦り胡麻や、刻んだコリアンダーやパセリを同様に保存して置くとかなり使えます。

刻み海苔や葱、大根おろし自体は特にどうってことない食材ですが、これれが加わることで料理の質がググっとあがるのです。これぞまさに料理における触媒理論じゃないですか!

なんて話を最近したら、ある女性から「そんなの料理の基本じゃん」と鼻であしらわれてしまいました。わざわざ小難しい化学変化を出して説明する程のことじゃないらしいのです。

どうやら、ボクの理系オヤジ料理もまだまだ修行が必要のようです。

刻みネギの法則:
最後の「ひと手間」をあらかじめ用意しておくことで、物事の出来栄えに大きな差がでる。



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「けさらんぱさらん」は「理系おやじ」のための「不思議発見」サイトです。ビワの木に生息する謎の生き物「ケサランパサラン」についての研究論文(笑)も掲載されています。