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【6.人類の進歩と調和の法則】


昭和30年代、もしくはそれ以前に生まれた人には説明は要らないでしょうが、このタイトルは1970年に開催された大阪万博のスローガンです。

大阪万博すら知らない人もいるかもしれません。 ほら、あの岡本太郎氏の「太陽の塔」が設置されたあの万博です。大阪万博が開催された頃は「科学技術の進歩により人類の生活が向上され、さらに、人類そのものも進歩していくんだ」という雰囲気が漂う、実に前向きな時代だったのです。

しかしその直後、「進歩」の陰で公害問題も頻発するようになりました。つまり科学技術発展の暗黒面もクローズアップされた時代に踏み込み始めたのです。

有機水銀を含む廃液を海に流したり、鉱山の精錬現場からカドミウムを含んだ水を排出したり、コンビナートから亜硫酸ガスを大量に排出したりといった、無知で無配慮な行為は人類にこれまでにない脅威と被害を与えはじめることになりました。

「後先の事を考えずに、ただ安易に便利さだけを追求し、自分たちで処理しきれないような方法で科学を利用しようとするからこうなるんだ」「そんなことも考えられない大人たちは、どうしようもない馬鹿ばっかりだ」とボクをはじめ当時の子供たちは、皆そう考えていましたっけ。

70年代の半ばにはオイルショックが起きました。科学技術ばかりではなく、経済の進歩も実に簡単に崩れ去るんだということを痛感させられたわけです。

トイレットペーパーが無くなるというデマが流れ、おばさん達がこぞって「買占め」を行う姿がテレビで取り上げられていました。テレビ画面でそんなニュースを眺めならが、それが実に自分勝手で品の無い行為であるか、実に社会に悪影響を与える行為であるか、ボクたち当時の子供たちは皆 「ああいう大人はダメだ」 と、フンガイしていたのです。

ボクはかなりクソ生意気な子供だったので 「今の時代がダメなのは、オジサン、オバサンたちが戦後、キチンとした教育を受けてこれなかったからだ」と心から思っていました。そして「今の大人が年老いて社会から消え去れば、日本はもっとマシになる」とも思っていました。大人を完全に否定し、小馬鹿にさえしていました。今思うと、救いようのないガキだったのです。

当時の大人たちは今ではほとんど社会をリタイアしました。で、今の世の中はどうなったのでしょうか? 人類は進歩して調和したのでしょうか? 自分たちで手に負えないような方法で科学を利用して、生命や環境に被害を与えるようなことは無くなったのでしょうか? 自分のことばかりを考えてトイレットペーパーを買い占めるような、醜い大人たちは消えたのでしょうか?

クソ生意気なガキの頃のボクは、東日本大震災の直後、福島原発からの放射能の数値が映し出されるwebサイトを眺めビクつく以外何もできなかったり、我が家の残り少ないトイレットペーパーを気にしながら近所のスーパーを探し回るだけの今のボクをどう見るのでしょう?

人類の進歩と調和、うーむ、実に考えさせる言葉です。

人類の進歩と調和の法則:
人間一人ひとりが進歩しないと、その集合体である人類は当然進歩なんてできるはずがない。




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ちくわぶの法則
「けさらんぱさらん」は「理系おやじ」のための「不思議発見」サイトです。ビワの木に生息する謎の生き物「ケサランパサラン」についての研究論文(笑)も掲載されています。