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【7.ちくわぶの法則】


最近「おでん屋さん」って存在しているのでしょうか? ここで言う「おでん屋さん」とは屋台を引いておでんを売りにくる人を指していますが、ボクが中学生になるぐらいまでは昼ごろと夕方ごろに、鐘を鳴らしながらやってきては熱いおでんを販売していたのです。

最近ではコンビニでおでんを売る時代だし、そもそも町の路地で遊んでいる子供じたいがほぼいないので、屋台でおでんを売り歩くことに対するニーズがないのかもしれないですねぇ。ちょっと残念です。

で、数あるおでんの具の中でボクが何よりも好きなのが「ちくわぶ」だったのです。単に小麦粉を練って串に巻きつけて成形し茹でただけのものなのですが、その形状、歯ざわり、食感、そしておでんの汁を吸った味わい等、ボクは「ちくわぶこそ最高」だと今でも思っています。

この「ちくわぶ」、関西の人にはまったく馴染みが無いようですね。関東でも地域によっては知らない人も多く、どうやら東京発祥の食べ物らしいのです。そんなことを知ってのは、ボクがだいぶオジサンになってからなのですが、東京生まれ東京育ちのボクとしては、そんな情報が、ボクの「ちくわぶ好き」にますますドライブを掛けたようです。

このちくわぶ、煮つづけられた時間によって「モチモチ」から「グニョグニョ」へとその食感が変化していきます。そんな様々なバリエーションが楽しめるのも「ちくわぶ」の魅力だと思います。

ボクは幼少の頃から中間の「モチグニョ」のタイミングが好きでした。これに黄色い練カラシをちょこんと塗って食べるのです。ツーンとした辛さを楽しめるのが大人なんだと考えていた当時のボクは「カラシ多め」なんて注文をして「ボクハオトナダ」というアピールをしていましたっけ。

ちくわぶをご存知のない方に説明しますと、形状的には外側にギザギザと刻みが入っていて、このギザギザが見た目のゴージャス感を醸し出していて、さらにこのギザギザによって、汁と絡み易くなっているのです。さらに噛み砕いているときに、このギザギザは口の内壁へエロティックな刺激を与えてくれるのですよ。そして、その刺激を一番楽しめるのが、先に書いた「モチグニョ」な状態なのです。

真ん中には成形したときの穴が開いているのですが、この穴がまた良いんだなぁ。モチグニョな状態のちくわぶの穴に、自分のベロを押し込み、ベロの圧力で「ちくわぶ」を内側から破壊したときに感じる罪の意識みたいなものが、なんとも言えずエロティックなのです♪

そう、「ちくわぶ」はエロティックなのです! ボクの「性の目覚め」は「ちくわぶ」と共にやってきたことを、今ここにカミングアウトしましょう。

今風に言えば「炭水化物ばっかりで他の栄養分が少ない」的なマイナス評価もされそうですが、あらためて「ちくわぶ」のエロティックを感じてもらいたいのです。特に東京生まれの人や東京在住の人には「ちくわぶこそ東京のエロスの原点なのだ」ということを解ってもらたいのです。

いまこそ、おでんをもっとも美味しく思える季節。どうでしょう、今晩あたりおでんをいただいては。そのときは「ちくわぶ」を忘れずに。「ちくわぶ」のエロスを十二分にご堪能くださいますよう。

ちくわぶの法則:
時として、破壊による罪の意識がエロスを喚起させることがある。




人類の進歩と調和の法則

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会ったこともない友人の法則
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