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【24.耳かきの法則】


ボクにとって無くてはならないもの、それが耳かきだ。職場の机の引き出し、自宅の机の上、ベッド脇の棚の上、愛車の中、鞄の中、スーツの内ポケットなどには耳かきを常設しており、気が向いたときに即、ガリガリと耳かきができるようにしている。

そんなわけで、ボクの耳の内壁は常に傷ついており、ちょっと耳かきをするだけで血が出てくる。出血するとそれが固まりカサブタになるので、また耳の内部が痒くなる。なので、また耳かきをする。すると血が出て、という具合で永遠に止まらない耳かきループが構築されているのだ。

そんな必須アイテム「耳かき」だが、耳かきならなんでも良いというわけではない。最近ではいろいろな種類のものが出回っているので、自分にあった耳かきを探すのも耳かき道楽の楽しいところだ。

以前、巣鴨地蔵で3000円もする耳かきを買ったことがあった。築数百年の古い家屋の囲炉裏に使われていた竹を使った耳かきで、数百年間も煙で燻されているので、とても綺麗な飴色をしていた。しかし、ボクはかなり強めに耳かきをするため、その歴史を刻み込んだ耳かきは数日で折れてしまったのだ。本当に残念だった。

金属製の耳かきを使っていたこともある。棒の先に小さな輪のようなものが数個付いており、全方位的に耳の内壁にこびりついた耳垢を削り取ることができるシロモノだった。しかし、この金属製の耳かきも使っている最中に折れてしまったのだ! どうやら長い間使っているうちに耳からの出血が金属を腐敗させていたらしい。

耳の中に折れた耳かきの先端が残ってしまったことにもかなりあせったが、なによりも金属の耳かきが折れたことが感動だった。ゴルゴ13に「長年牢屋に閉じ込められていた男が、小窓に取り付けられた鉄格子に、毎日毎日、食事のスープを擦り付けることで、スープの塩分によって鉄を腐食させて鉄格子を折ろうとしていた」という話しがあったが、そういうことって本当にできるんだなぁ。

そんなボクが使う「メインの耳かき」は竹製のものを改造したものだ。中学時代からはまっているのだが、竹製耳かきを買ってきて先端部分をナイフで鋭角的に削り、ガツンとした耳アタリが得られるように改造するのだ。太く先端のカーブが深いものから耳の最深部をほじるための細く先端のカーブが浅いものまで何パターンか用意し、ゴルフクラブのように番号をふってそろえている。

溜まっている耳垢の量、質(普段は乾燥しているが、風呂上りなどは湿っている)、へばり付き度合い、へばりついている場所等によって、「この感じだと4番の耳かきで回転するようにほじるといいな」とか選んでいる。ま、ある意味「病気」である。

そんなボクの耳かき道楽だが、どうやらこれは伝染するらしい。

少し前に、以前同棲していた女性と久しぶりに再会しドライブに出かけたときのことだ。彼女はダッシュボードにある耳かきを引っ張り出してきて耳掃除を始めたのだが、その耳かきは買ってきたばかりで先端を鋭角に加工していなかった。その耳かきを使った彼女は「なんか昔と違ってガツンとした耳かきじゃないね」とのたまうではないか。

ボクは別の「加工済み」の耳かきを出して彼女に渡したら、「これこれ、この感覚」と気持ちよさそうに耳掃除を続けていた。なんだかちょっと嬉しくなったっけ。

耳かきの法則:
「耳かきが蘇らせる思い出」というのもある意味「粋」だ。




ヤマモト君の法則

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