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●「3.北丹沢付近コース」を歩いてみた


今回踏破したコースです


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1.今回のルートの説明

東海自然歩道においては、公式ページで「3番目のコース」として紹介されている「北丹沢付近コース」です。

公式ページでも「東海自然歩道の中でもめずらしい山岳コース」として紹介されている通り、西丹沢ビジターセンターから「畦ヶ丸」へと抜けるコースは、奇麗な沢の淵から始まり、木漏れ日きらめく森の中を抜ける、とても素晴らしいコースで、梅雨が明けた真夏日に歩いたのですが、涼しい風が吹き渡り、暑さを感じさせない素晴らしいルートだったのです。

小田急線の「新松田駅」を早朝降り、そこからバスでおよそ1時間10分ゆられて到着したのが「西丹沢ビジターセンター」。ここで「登山届」を出し、準備を整えおよそ9時に「畦ヶ丸」をめざして入山したのでした。

西丹沢ビジターセンターにあった、たのもしい「山岳救助隊員」の立て看板。これを撮影した時は、その後「あんなこと」が起きるとは夢にも思っていませんでした・・・・

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2.水と森に恵まれた散歩道

これらの写真を見る通り、とても素晴らしいコースなのです。

沢を何度か超える橋があって、ちょっとした冒険心も満たしてくれますし、なにより沢を流れる水の音がホントに心地いんです。

沢を超えると森の中を進んでいく感じなので、直射日光も遮ってくれますし、風がとても気持ちい! 鳥の鳴き声の中、ルンルン気分で(w)、「畦ヶ丸」の山頂を目指していきました♪

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3.畦ヶ丸山とはこんな山

のんびりと休みながら、そして写真を撮りながら歩いてきたので、山頂に到着したのが午後1時ぐらい。ま、基本タイムを1時間ぐらいオーバーしての到着だったのですが、いつも写真を撮りながら、行ったり来たりして歩いていくボクとしてはだいたいこんな感じです。

山頂で少し休憩し、来るときにコンビニで買ったオニギリを食べたりしたり、壮年山岳チームの方々の集合を撮ってあげたりした後に、下山ルートを下っていきました。

あと3〜4時間で「大滝橋バス停」につけるはずです。

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4.だけど丹沢を舐めてはいけない

小一時間で上の写真の看板がある「大滝峠上」に到着。 この看板によれば、風雨などにより一部のルートはかなり厳しい状態になっていて、「東海自然歩道のルート」も一部変更になっているようです。

「東海自然歩道」といえども危険な場所もあるんだなぁと、ちょっとこの時に、なにやら悪い予感がしたのも確かのですが・・・。

しかし基本バカなので、「次回は『畦ヶ丸』から『菰釣山(こもつるしやま)』を抜けて『浅間神社』の方まで縦走してみたいなぁ」なんて呑気なことを考えていたのです。

矢印の示す方向を「尾根伝いに」降りていけば「大滝橋バス停」につけるはずです。

ところがです。尾根道伝いに降りて行ったのですが、どうも途中から標識などがなくなり、人が足を踏み込んでいなさそうな場所になっていったのです。

あとで地形図を見て分かったのですが、この先で登山道は「尾根」から外れて「沢沿い」に進むことになっていたのですが、ボクはそれに気が付かず、ずーっと尾根道を進んでいたのですよ。

そしてその「尾根」はそのままストンと沢へつながっていたのです。

地図をなくし、下山道から外れ・・・。

当然ボクはこの日、地図を持参していたのですが、運悪く登山途中でポケットから落としてしまっていました。まあ、地図をポケットに直接入れておくこと自体が「おおまぬけ」だったのですが、そのときは「東海自然歩道」というぐらいなのだから指標も整っているだろうし、地図なしでも平気だろう、ぐらいに思っていたのです。

しかしボクはそのまま沢へと滑り落ちてしまいました。ま、そこから普通に登ろうとすれば登れたのかもしれないのですが、「ちょっと沢を上流まで登ってみよう」なんてバカなことを考えたのがさらなる「おおまぬけ」だったわけです。

ちょっとした崖でも、とても登れるもんではない・・・。

少し上流まで登り、そこから滑り落ちた方向の斜面(ほぼ崖ですが)を登ろうと思ったのですが、脆い礫でできた斜面だったため、30分以上奮闘したのに、何度も滑り落ちてしまい、そのたびに擦り傷やら足の打撲やらで、かなり精神が参ってしまいました。

その後、その斜面はあきらめ、沢の反対側の斜面をこれまた30分ぐらいかけて、それこそ「死にモノぐるい」で登り、なんとか尾根道にでたのですが、そこがどこか全く見当つきません。

ま、南に進めば下山できるだろう、ぐらいの気持ちで南に進むとまた行き止まり。で、来た道を戻ったのですが、どうも「支尾根」に入ってしまったようで、完全に道に迷ってしまったのです!

山岳救助隊員の方々に救助していただきました。

そのあとは、実はいろいろあったのですが、端折って話すと、なんとか携帯電話が入る場所をみつけ110番して、助けを求めた次第です。

夜の9時過ぎに、山岳救助隊の方々に確保していただき、その後、消防隊員の方々も来ていただき、皆さんのお力で無事、下山できました。その時刻はなんと夜中の2時過ぎでした。

今回の報告は、ボクにとっての「最悪の恥さらし」なのですが、ボク自身への戒めも含め、あえて書かせていただきます。

救助していただいた「松田警察署山岳警備隊の方々」や「消防隊の方々」の「応急処置技術」「登山技術」「体力」など、本当にすばらしく、また「ケガをしていたボクに対する気配り」もしていただき、感謝と申し訳なさと、そして彼らに対する憧憬の念とで、本当に胸がいっぱいな気持ちです。

「東海自然歩道」ということで完全にナメていたボクが100パーセント悪かったのです。山歩きを愛しているつもりだったのに、ボクは山にたいする畏敬の念がまったく欠如していたのでした。

自宅に無事帰り、カメラを調べてみると、上の最後の写真以降、何も撮影されていないことが判りました。動揺して写真を撮るゆとりなどなかったのです。撮影していれば「遭難した場所」をくわしく知ることもできたかもしれませんが、確実なことは覚えておりません。おそらく「屏風岩」の北側のどこかの「支尾根」にはまり込んでいたのだろうと推測されます。

繰り返しになりますが、今回の記事は、ボク自身への戒めのために書かせていただきました。深く反省し、そしてなによりも、救助いただいた方々への感謝の気持ちを決して忘れないように胸に刻み込みたいと思います。