【岩木山神社の祭神】

『岩木山』は古代より青森-津軽のシンボルで、数々の伝説にも登場する山だ。 岩木山を祖山とする『岩木山神社』の祭神の一神に『顕国魂神(ウツシクニタマのかみ)』という神様がいる。(他の四神は『タツビヒメのかみ』『ウカノメのかみ』『オオヤマツミのかみ』『サカノウエノカリタマロのみこと』)

『ウツクシニタマのかみ』について、ほとんどのサイトでは「オオクニヌシの別名」と書かれているが、地元では「田光沼という白光を発する沼から表れた童女で、後にオオクニヌシの妻になった女神のことだ」という伝説もあるようだ。(この童女の元の名前は『クニヤスヒメ』と言い、オオクニヌシから『珠』を献上されたために『ウツシクニタマ』よ呼ばれるようになったとか)※荒俣宏:「歌枕」謎ときの旅;250ページ以降に記載

【岩木山神社と『安寿と厨子王』】

先に書いたこの『ウツシクニタマ』の旧名『クニヤスヒメ』は『国安珠姫』と書くようで、これは『安珠(アンジュ)』とも読めるということに荒俣宏氏は注目している。

確かに『安寿と厨子王』はもともと東北地方の太守の姉弟であり、東北地方のシンボルである『岩木山』と関係があってもなんらおかしくはない。

簡単に言うと、 『安寿と厨子王』という話は「東北地方の太守の姉弟が、丹後の悪い金持ちの山椒大夫の元へ売り飛ばされ、そこでにこき使われて安寿は死んでしまったが、その後、安寿の霊は厨子王を守護し、後に厨子王は偉くなってお家を再興し、憎き山椒大夫に復讐を果たし、生き別れの母親とも出会うことができた」というものだ。

その『安寿の霊』が『岩木山神社の祭神』の一神なのではないかと、先の荒俣宏氏の著書には書かれている。


音楽バナー なるようになるさ

【丹後と奥州そして岩木山】

ちなみに山椒大夫が住んでいた丹後という土地は、当時、『大和朝廷が東北地方を支配するための前線基地』であり、『丹後の人間が東北の人間に酷い目を合わせ、その後、東北の人間から復讐された」という『安寿と厨子王』の話は、東北(当時の奥州・出羽)の大和朝廷に対する憎しみが元になった話だとも解釈できる。

更に別の伝説では「ウツシクニタマがオオクニヌシから献上された珠を、丹後の海賊が盗み出したが、後に東北の若者によって取り返された。それ以来、丹後の人間が岩木山に登れば災難に見舞われるようになった」とも言われている。これも『安寿と厨子王』と似た様な『奥州と丹後の関係』を表している。

【思いを巡らせ岩木山を登る】

上述した話を事前に読んでいたボクは、もしかしたら山頂の『岩木山神社奥宮』に『安寿神話』についてのナニかを発見できるのでは、との淡い期待を胸に秘め、2018年の晩秋に岩木山に登りに行ったのです。

この場所までロープウェイで登ってきたのだが、山頂まで結構ありそうなイヤな予感ww

お化けや幽霊よりも熊と蝮とスズメバチが怖い、あとムカデとかヒルとかも・・。

曇り空が一瞬晴れて日本海が見えた! 昔から津軽地方の船乗りたちは岩木山を目印に航海していたらしい。

なんか良い感じの岩が見えた。この辺りまで登るだけで、もうかなりヘロヘロではある。 どうしたら健脚になれるのかなぁ・・・。

「四方八方(よもやも)の 千万(ちよろず)の山を見下ろして 心にかかる 雲もなき哉」という大町桂月という紀行文家の方の歌らしいです。

ようやく山頂。山頂のオブジェがかなりイケている!

山頂の奥を少し下りた場所に祠発見!

『岩木山神社奥宮』であることは判明したが・・。

『安寿』の文字を探したが良く判らん。安寿と岩木山との関係については、後でジックリ調べてみたいと思う。

なんか凄い狛犬らしきものを発見。コイツはいまでも丹後の人に対して吼えたり噛み付いたりするのだろうか?