ここの案内のよれば、 この「黄金色の輝き」の秘密は、この池に生息する「ヒカリモ」という藻によるものだそうです。
白土三平先生の「サスケ」に、これを使って全身を光らせる忍法が出てきたので、ボクの同世代の方は「ああ、あれか!」と頷いてくれると思います♪
ヒカリモはの繁殖は 4月から6月にかけてなので、この時期に水面に繁殖したヒカリモに、天井に開いた穴からの光が当たり、反射して水を照らすというのが、光り輝く理由なのです。
このヒカリモですが、 水質に敏感な生物らしく、そのため、生息地はかなり限られているとのこと。だから「何処でも見れるわけではない」のですねぇ。
なので、たとえある年に「光り輝いた」としても、翌年もまたその場所が光り輝くという保証はないのだとか。てことは、基本的に毎年光り輝いているこの黄金井戸って、すごく貴重な場所だってことですよね!
黄金井戸が光る理屈を知っても、やっぱり「不思議テイスト」は消えません。どう見ても自然のモノには見えないですよ。理屈を知らなかった古代の人にとっては、神々しい存在だったのでしょう。
更にこの井戸を囲む小山がゴツゴツした岩肌も、雰囲気を盛り上げてくれる重要なファクターになっています。
実は、黄金井戸の上方の岩肌の上には神社や洞穴が存在しているのですが、この「隠れ家テイスト」はたまりませんねぇ。地元の子供にとっては絶対に「秘密基地ごっこ」の舞台となっているはずです♪
中央の岩の割れ目に金色の池があります。
岩の割れ目の外側から見た黄金井戸。
金をたくさん持っている人は、おそらくこんな表情で笑うのでしょうねぇ♪
岩肌に張り付けられたようなお堂。
古代人のお墓? それとも秘密基地?
この「黄金井戸」がある「内房なぎさライン」には、もう一つの「黄金」あるのをご存じですか?
房総半島は日本でも有数の漁場なのですが、黄金井戸の近くの「鯵」は身も厚く、味も濃厚で、別名「黄金アジ」と呼ばれている逸品なのです。
この「黄金アジ」のアジフライ、東京生まれ東京育ちのボクにとっての「アジフライ」とは、まったくの別物なんですよ!
ボクの知っているアジフライは、ま、確かに味は濃厚なのですが、身は薄くて固いというイメージだったのですが、「黄金アジ」のアジフライは、ふっくらとしてジューシー! 「え、アジってこんな魚だったんだぁ」と叫ばずにはいられない(実際に叫んだ)高級料理だったのです。
「黄金井戸」を見に来た帰りには是非「黄金アジ」も堪能していただきたいですねぇ。この辺りの「内房なぎさライン」を「ゴールドコースト」と呼んでしまいましょう!