一人旅ネタ&散歩ネタを紹介|けさらんぱさらん|

●月山で雲海と剣に出会う


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1.リアルな「雲海」の迫力は凄い!

今回は「2016年9月」に登ってきた「山形県」の「月山」について紹介します。「月山」って名前が良いですよね。ボク的には「太陽よりも月」「陽よりも陰」「天照大神より月読命」という性格なので(w)、ここは是非登っておかなければならない山だったんですよ!

鶴岡のビジネスホテルに前泊し、早朝に登山口にある駐車場に到着。あいにくの曇り空でしたが、もう後には引けないのです。

エッチラと登っていったのですが、急に“熊が出てくるのでは”と怖くなり、 スマホから「ザ・スパイダース」の曲を馬鹿でかい音で鳴らし始めました。(この頃はなぜかスパイダース・ブームだったのです♪)

こういう果実的なものを見るたびに“あ、熊がエサにしそうだ”とビビリまくるのは、ボクの危機管理能力の賜物なのですよ♪

恐らく、高山植物てきな何かだと思います。しかし、あいかわらず熊が怖くて鑑賞しているゆとりが無かったのです。

熊がついてきていないかと来た道を振り返ると、いきなり凄い雲海が見えるじゃありませんか! 熊に対する恐怖心が一瞬消えてしまいました。とにかく素晴らしい風景だったのです。

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2.山頂へ向けてただただ歩く

あたりが霧に包まれ、雲海も見えなくなりました。ただひたすらに岩場を歩き続ける登山。道に迷ったのではと少し不安になったり。

人造物を発見! そして、向こうに人影も見えてきた。道に迷ってはいなかったのです!

こういうのが現れるということは、山頂ももう直ぐだろう。

おお、これは山頂のマークか? 知らんけど・・・。

ついに頂上小屋に到着。登山口から3時間以上歩いてきたのです。偉いぞ自分!

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3.これぞ「ツクヨミの剣」なのか!

やっと山頂に着いたと思ったら、山頂小屋の更に先になにか建造物が見えてきました。ですが、かなり疲れていたので「ま、どうでもいいや」と無視しようとしたのですが、そんなボクを駆り立てる「不思議なエネルギー」によって、なかば夢遊病者のようにその建造物へと歩き始めていたのですが・・・。

山の上にこんな手の込んだ構造物があるとは。よく見ると『月山神社』とのことでした。

迷路のような内部構造に、ちょっと興奮してきました♪

これが最深部の祠です。で、その横を見ると・・・。

なんと「月山の山頂」には「剣」が置いてあったのです!

やっぱり剣には「男の浪漫」がありますよねぇ。悪の帝王が現れたときには、この剣を使えば退治できるとか、そういう伝説があったら楽しいですよね♪

これは何だ? 発見したときはちょっとビビりましたねぇ。木造の神像だと思うんですが、腕の長さがどうみても異星人にしか見えないし。月山には宇宙人伝説とかあるんですかねぇ? どなたかご存じの方いらっしゃいますか?

いやぁ「月山」は素晴らしかったです。なにしろ「ツクヨミの剣(と呼ばれているのかどうかは知りませんが)」を見れたがのなにより嬉しかったです。「ツクヨミ」は古事記にも日本書紀にも「名前ぐらいしか出てこない神様」なんですが、だからこそ逆にグッとくるわけですよ♪(「古事記」では「月読命」、「日本書紀」では「月夜見尊」と記載されています)

「アポロ11号の月面着陸」を感受性バリバリの少年期にリアルタイムで経験したボクとしては、「月」という言葉には並々ならぬインパクトを感じてしまうのですよね。そんなボクにとっての「月山」は、まさに「宿命の山」なわけです♪

年々、体力が衰える昨今ですが、可能な限りこれからも登ってみたいなぁ。

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4.テクテク歩き最後は文明の利器を活用

降りはやっぱり膝にくるんですよ・・・。膝も痛いし霧も凄くなってきたので帰りはケーブルカーを使うことにしました。だけどケーブルカーの駅までも “気が遠くなるぐらいの時間” をただただ歩き続けなければならなかったのです。

やっとケーブルカーの駅に辿り着きました。もう体力の限界です。

ケーブルカーで降りると「若返りの水」と銘打った湧水がありました! しかし凄く寒くて、一口飲んだだけでそれ以上飲む気になれませんでした。

その日は鶴岡市内で 「棒アナゴ」をあてに美味い日本酒をしこたま飲んでぐっすり寝ました♪ 山形は酒が美味いんですよねぇ♪

この記録は2016年9月23日のものです。霧が立ち込めていたこともあり、中腹以降はかなり寒かったですねぇ。モンベルのドロワットパーカーと登山用の長袖ポロシャツ、冬用アンダーシャツとアンダーパンツという装備だと、かなり厳しい感じがしました。

それになにより足先がヤバイぐらいに冷えました。3シーズン用のソックスとショートカットのモンベルのマリポーサだったので足首から先が凍り付いたようになってしまい、ケーブルカーから降りるときに「足首が折れるんじゃないか」って思ったくらいです。もっと分厚いソックスとハイカットブーツが必須だと痛感しました、いやホント。

月山は季節ごとに味わいがあるらしいので、次は春か夏にでも登ってみたいですねぇ。寒いのは嫌いなので♪

あとやっぱり熊が怖かったです。次はデカイ鈴でも持っていくことにします。スマホで音を鳴らし続けているとバッテリーが厳しくなるし、やっぱ鈴ですね。