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猫足跡関八州のお稲荷様の大親分が住む王子山脈


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1.武蔵野台地の東端北部に位置する王子山脈

上の地形図を見ていただくと解る通り、東京都の西から続く「武蔵野台地」が京浜東北線の西側で急激に終了しています。

なので京浜東北線側みると、西側に高々と山脈が連なっているように見えるのです。

その山脈(武蔵野台地)が石神井川によって削られ、北側にある王子方面・赤羽方面の高台(それぞれ「王子山脈」「赤羽山脈」と命名♪)と、南側にある飛鳥山とに分断されているのが、よくわかると思います。

王子山脈と赤羽山脈との酒井は上の地図からはよく把握できないですが、東十条駅近辺の低地がこの二つの山脈を隔てている、というのがボクの見解です♪

今回は、王子駅北側の「装束稲荷神社」から北本通りを超えて「王子稲荷神社」の高台に入り、そこから「名主の滝公園」方面に向かって「尾根伝い」にトレッキングしていきたいと思います。

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2.お稲荷様の大親分が住む街

今も残る狐穴

王子駅の北西部にある王子稲荷神社には、次の「3」で説明したように「神社の奥の奥」の崖の上に、「狐穴」と呼ばれている穴が開いています。

ここには「関八州のお稲荷様に使える狐」の総大将が住んでいる、という伝説が残っていて、休日ともなるとボクの同業者(w)のような方々はちらほらと訪れてきています。

下に書いた「落語 王子の狐」では、人間をだまそうとして逆にだまされた母狐と、その子供の狐が住んでいたということになっています。彼らは「狐の総大将」の妻と子供だったんでしょうか。

だとすると「総大将の奥様狐」は、おっちょこちょいで憎めないヤツみたいですねぇ。

落語「王子の狐」

詳しくはwikiなどで調べていただくとして、ざっと内容を下に書いておきます。

ある日、人間をだまそうと美女に化けた狐が男を誘って料亭「扇屋」に入った。 しかしその男は「その美女は狐だ」ということを知っていたので、逆に狐をだましてやろうと、扇屋で大いに飲み食いし、店の人には「お代はあの女が払うから」と言って、さっさと帰ってしまった。  女に化けた狐は当然お金を払うことなどできないので、店の人に問い詰められ、結局、狐だとバレてしまい、さんざんに懲らしめられて、上に紹介した狐穴に逃げ帰った。(その後、ちゃんとオチもあります)

という内容です。

驚くべきことに、この「扇屋」という料亭は今も残っている(今は、座敷営業はやっていないで、名物の卵焼きのみテイクアウトできます)ということ!

狐も大好きだった扇屋の卵焼き、分厚くてまろやかな風味は、この手の話が好きな方なら是非、経験してみてください。

ボクはこの日に買った卵焼き(結構デカいです。650円でした。)を夕飯兼晩酌のアテにしました♪

大晦日に行われる「狐の行列コスプレイベント」

言い伝えでは、毎年大みそかになると、関八州のお稲荷様の使いの狐たちが、王子に住む狐の総大将に挨拶にくる、ということになっています。

長旅でようやくこの地にたどり着いた狐たちは、まず「装束稲荷」に立ち寄り、身支度を奇麗にしてから「王子稲荷神社」に住む総大将に挨拶に行く、という習わしがあったようです。

これを模したイベントが毎年大みそかの深夜に行われています。

「王子流の狐メイク」を施し「狐の衣装」を身にまとった人たちが、「装束稲荷」に集まり、そこから「広重の浮世絵」のよう、「王子稲荷神社」へと行列で歩いていく、というものです。

2020年末には例の流行り病のせいでこのイベントは行われなかったのですが、是非、復活できるようになって欲しいです。

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3.山と渓谷そして滝のある街を歩く

装束稲荷神社:大晦日に関八州のお稲荷さまが、王子稲荷神社を訪れる際には、まずここで衣装を調えることになっているらしい。

ほりぶん:この近辺では最も有名で、最も「王子っぽい」と言われる(誰から?)お店。

王子隋道:これを通ると王子山脈の麓にある住宅街に到着する。

隋道出口:トンネル東側の『山麓地帯』のちょっとした閉鎖感が散歩魂をくすぐる。

王子稲荷の坂:王子の高台へと続く坂道。ここを自転車で登るのはかなりキツイ。

王子稲荷神社二の鳥居:この階段がそのまま『王子山脈』への登山ルートになる。京浜東北線から見た東側の高台へと続く道でもある。

神楽殿:毎年大晦日の夜、『狐の行列』のクライマックスとしてここで神楽が行われる。かなりドラマチックだよん♪

火防凧:毎年『初午』と『二の午』に王子稲荷神社で開催される『凧市』で売られる、火難を防ぎ、無病息災、商売繁盛のご利益もある。

茨木童子の巨大絵馬:渡辺綱に切り落とされた腕を、女に化けて取り戻した茨木童子の巨大な絵馬。 これは柴田是真の出世作で、天保11年2月初午 江戸住吉の砂糖商人組合が 天保の改革を行った幕府に対し 商権の復権の願をかけて(腕を取り戻した茨木童子とかけて) 奉納したらしい。毎年新年三が日と初午にのみ公開されている。

本堂の裏手を更に行く:実は王子稲荷神社の最も面白い場所はこの奥にあるのだ。初めての人は「え、こんな場所に入っていいの?」と思うかもしれないが、ドンドン突き進むべし。

願掛け石:願い事を祈り石を持ち上げる。石が軽ければ願いが叶い、重ければ叶わないらしい。ちなみに、ボクが学生時代にはいつも軽々と持ち上げていたが、今や重くて仕方が無い。

関東稲荷の総本山:更に奥にこれがある。まさに『王子稲荷山』の山頂だ。王子稲荷に行ったら是非ここまで見て欲しい! 関八州のお稲荷さんの大ボスが住む絶対聖地であると同時に、落語『王子の狐』の食い逃げ詐欺の狐が住む場所でもある。

狐穴:関八州のお稲荷さんの使いの狐がここを通ってやってくるとか、関八州の狐の大ボスが住んでいるとか、落語の『王子の狐』が住んでいる場所とか、いろいろと勝手な憶測が飛んでいる。

次に『名主の滝』を目指す:王子稲荷神社を出て『王子山脈』の山麓沿いに北上すると、次なる『秘境』が現れる。ここはボクの幼少の頃の遊び場所でもあったのだ。

秘境っぽい:うっそうと茂る林の中の沼地を歩くと、インディージョーンズ風味を味わえる。

木製の橋は和を醸し出す:橋があるだけで情緒レベルが各段に増すから不思議だ。

老カメラマンのメッカ:王子百景(そんなのあるのか?)の筆頭『男滝』。朝早くから地元の老人達がカメラを持って集まる場所でもある。ボクは幼少の頃、ここで水遊びをよくしたのだが、今、それをやると確実に彼らから殺されるだろう。

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4.甘味派にも左党にも嬉しい街

王子稲荷神社のほぼ正面には、老舗の甘味屋があって、くずもち(この店では「久寿餅」という縁起の良い表記をしています)がかなり有名です。

さらにその道を駅の方に戻ると、森下通り商店街という場所があって、駅の近くには結構飲み食いできる場所がたくさんあります。

王子近辺だと線路の東側にも飲み屋街があり、そっちもかなり充実していますねぇ。

実はボクは30代にこの地に住んでいたことがありましたが、飲み屋には事欠いたことが無いですよ。最高の街です♪

久寿餅を食べるのもアリ明治20年創業の石鍋商店。久寿餅、あんみつが有名で、ガイドブック片手のお姉さまたちが後を絶たない。ここの黒蜜はボクも好きだなぁ。『王子山脈』を縦走した帰りに立ち寄るのもよいかも。

しかしボクはヤキトン&ホッピーだ:東京のヤキトン文化の中心は、東上線の池袋以東と京浜東北線の上野以北だ。一番好きなのはナンコツ(気管)で、焦げ目が付く感じで焼いて辛ミソで食べる。相棒は当然黒ホッピーなのだ♪