国道252号線のなかでも最も険しい「六十里越 雪割街道」の風景。この道を整備したのが「田中角栄氏」ということを改めて知りました。
最も美しい山岳地帯を走る鉄道の一つである「只見線」。これとほぼ平衡に走るのが新潟県柏崎市と福島県会津若松市とをつなぐ「国道252号線」です。
以前、4泊5日で、只見線に乗りまくり、国道252号線を走りまくるドライブ旅行に行ったことがあり、そこで偶然見つけたのが、今回紹介する「沼御前」を祀る神社だったのです。
。只見線の鉄道。2011年7月の新潟・福島豪雨により小出駅から会津坂下駅までが不通になってしまいました。
その後、復旧作業は続いていますが、2021年現在もまだ会津宮下駅から会津川口駅の間が不通のままです。角栄氏が存命ならばたちどころに修復してくれたでしょうに・・・。
六十里越 雪割街道を過ぎても このような景色の中を国道252号線は進んでいきます。最高のドライブルートです!
国道252号線をダラダラと横道にそれたり、往復したりしていたときに、偶然発見したのが「沼御前神社」でした。
この「沼御前」ですが、現地で知った伝説は、
この土地を治める佐原十郎義連と言う人が沼沢湖に住む悪い大蛇を退治して、その頭を湖畔に埋めたのだけど、その霊が沼御前と呼ばれる女性の姿で現れうようになった。 この沼御前は「沼御前は昼に機を織り、夜には乙姫様のような姿から恐ろしい大蛇と化す」物の怪で、機織りの神としても祀られていた。
という感じのモノでした。
日本の場合「悪霊が退治されると神様になる」という流れが良くありますが、「大蛇が機織りの神になる」というのは、かなりユニークな話だと思いますよねぇ。
沼御前神社は、沼沢湖の湖畔にありますが、ちょっと奥まったところにあるので、「妖怪感度」が高い方でないと見つけづらいかもしれません♪
実はこの場所、「日本妖怪大全」という、恐らく我が国最高峰の妖怪図鑑の中で、「水木しげる大先生が偶然、沼御前神社を訪れ、ビックリした」という旨の記載があるのです。
そのことをボクは帰宅後に知ったのですが、もしかしたらボクは、水木しげる大先生の御霊によってこの場所に導かれたのか? とエラく感動したものです♪
我が国最高峰の妖怪図鑑「日本妖怪大全」。同業者は当然所有していると思いますがww
湖でお歯黒をしていただけなのに撃たれてしまったらしいです。
毎年8月上旬に、「沼沢湖水まつり」というのが開催され、1日目には「大蛇が出現する花火大会」が、翌日には「大蛇を退治した佐原十郎義連と大蛇の対決の再現」が行われるようなのです。
これは、いつか行かねばならないでしょう!(2021年は例の流行り病のため、お祭りは中止のようです)
お祭りなどの詳しい情報は「金山町のサイト」で確認してくださいませ。
沼沢湖自体にも伝説があり、「天平勝宝二年(西暦750年?)6月19日(旧暦か?)に起きた地震のために、小さな池が一夜で大きな湖になった」ということです。
実際に沼沢湖はカルデラ湖であり、火口の陥没が数回にわたり起こり、それによって巨大になってきたらしいですねぇ。
金山町は「妖精の町」としても知られており、沼沢湖近くに上の写真の「妖精美術館」があります。
ここは日本の妖精研究の第一人者である井村君江先生ご監修で作られた美術館で、妖精に関する美術品が数々展示されているだけでなく、ボクが行った時には、ゲームやアニメ関連の妖精にスポットを当てた展示も行っていました。ここも「同業者」には必見の場所です♪