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●豪徳寺の招き猫は右手を挙げている(はずなんだけど・・)


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1.招き猫文化の東日本の雄

数ある「招き猫発祥の地」の中でも、かなり有名な豪徳寺ですが、もともとは世田谷城の5代目城主、吉良政忠が伯母にあたる弘徳院のために、文明12年(1480年)に城内に建立された小庵だったとのことです。

建立当初は由緒正しいお寺だったのですが、小田原の役での世田谷城開場とともに荒れ果てさびれてしまいました。

そしてそのさびれはてた弘徳庵の住職は、飼っていた愛猫タマに向かって、こんなにかわいがってやっているんだから何か恩返しでもしてくれよ、と、およそ聖職者とは思えない愚痴を繰り返してつぶやいていたのだとか♪

しかし、このタマちゃん、本当に幸運を運んできたというのですから、その実力たるやたいしたもんなのです!

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2.貴人の危機を救い 寺に福を招いた猫

豪徳寺の招き猫伝説は、ある夏の日にその発端があります。

近江彦根城主、井伊直孝が鷹狩でこ近くを通りがかったのですが、この猫のタマちゃんが井伊直孝ご一行の前に立ちはだかり、“おいでおいで”の招き猫ポーズで弘徳庵(後の豪徳寺)に導いたというのです。

最初は気味悪がった井伊直孝ご一行も、何を思ったのかネコに導かれるままに弘徳庵にやってきたらしいのですが、そのとたん、あたりはものすごい雷雨に!

井伊直孝は雷雨から逃れられた嬉しさと、その雨宿りの最中に住職から聞いた法話に感動したことがきっかけで、その後、その庵を井伊家の菩提寺とし、名も豪徳寺と改めたのだとか。

それ以来、豪徳寺は栄えて、いまでも世田谷の住宅街にどかーんと敷地を構えているというわけです。

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3.猫にまみれた街

今の豪徳寺があるのは猫のおかげ。だもんで、このあたりには猫がワガモノ顔で闊歩したり寝転んだり・・・。

猫の聖地ですから、当然、犬は立ち入り禁止ですww

招き猫の販売もいたるところで。値段はそれほど強気ではないようです♪

豪徳寺の駅近くで見かけた看板の猫は何故か左利き。「豪徳寺の招き猫は右手を上げている」という基本が徹底されていないのが、逆に今風。