昭和世代じゃなきゃ判らないと思いますが、その昔「欽ちゃんファミリー」というのがあって、そこに一時期「気仙沼ちゃん」という女性が在籍していました。そんなわけで、ボクにとっては「気仙沼とは『気仙沼ちゃん』が住んでいる場所」ぐらいの知識しかなかったんですよね♪
車を走らせ気ままにビジネスホテルに泊まり渡るという、ガソリンの無駄遣い&地球温暖化促進にしかならない行動の最中、勢いで気仙沼を訪れてみてはじめて判ったのが、「気仙沼は日本のサメ漁獲高の90%を占める漁港」ということ!
そんな気仙沼漁港の近くにあった「シャークミュージアム」を紹介したいと思います。
写真で微笑む方は、サメ博士の異名を持つ水産博士の仲谷一宏先生。この先生がサメについて説明してくれるという形で、シャークミュージアムは展開されています。
ま、サメについての知識がどれくらい人生に役立つかは不明ですが、一応、「世界のサメは約500種いる」「巨大ザメ『メガマウス』が発見された」 「ジンベイザメが胎生で、300尾もの子供を生むことが判明」 「エイはサメの仲間か親せきか? はわからない」と、このくらい知っておけば、結構、自信をもって「サメを語る」ことができるんじゃないですかねぇ♪
サメと一言でいっても種類は多数。 姿かたちも生息場所もその生態も異なるらしい。 気仙沼では「ヨシキリザメ」「ネズミザメ(モウカザメ)」などが主に獲れるようです。
こんな恐ろしいヤツを日本一番水揚げする気仙沼の漁師、どんだけ凄い人たちなんだ!
捕獲したサメはなかなか死なないので、 甲板の上で暴れまわるらしいです、怖すぎ。
「シャークアタック」とか「ヒューマンアタック」とか、 地元の英雄である石の森章太郎先生の作品を彷彿させてくれますねぇ♪
結局は「サメに近づくな」に尽きるということですね。
クジラもそうですが、サメも徹底的に利用されるみたいです。 「サメの心臓」もかなりの珍味らしいですよ♪
「鮫肌」は「わさび卸し」だけでなく「ゴルフボール」や「競泳着」にも使用されているのだとか!
恐ろしいサメなのでガツンとした味かと思ったのですが、これが「あっさりとした上品な味」なんですよ!
なにより「メカジキ」を「メカ」と訳すところが理系心をくすぐりますねぇ。残念ながらまだ未食なので、次回はチャレンジしたいと思います。(あ、メカジキはサメじゃなかった♪)
サメの漁獲高日本一なので、当然、気仙沼は「日本一のフカヒレ産地」なのです。
一泊しかしなかった気仙沼ですが、結構頻繁に「サメ料理」の看板が目につきました。サメは確かに恐ろしいですが、数値的に見れば「サメに喰われる人間の数」よりも「サメを喰らう人間の数」の方が、圧倒的に大きいというわけです。
サメの恐ろしさを知ると同時に、人間の貪欲さを再確認した気仙沼探索でした♪