伊豆半島西岸を走る国道136号線を南下しているといやでも目に入るこの「謎の洞穴」。しかも壁面は人工的に直線で切り取られており、なにやら「秘密基地」のフンイキが満載ではありませんか♪
ここはかつては有名な「石切り場」の跡地。国道を通すにあたり近隣のお墓をこの場所に移したことから「霊廟」となっているようでした。
この方の謂れなどご存じの方いらっしゃいますか?
「洞窟」をくぐるとこんな感じ! めちゃくちゃテンション上がります。
石を切り取られた跡が、まるで城壁の内部のよう。
左手の建物が「霊廟」のようでした。後で聞いたところによると、中に入れるのだとか。ちょっと気になりますねぇ。
後述するように、伊豆半島は世界でも有数のジオパークであり、地形の成り立ちもかなりドラマチックなのです。
伊豆で取れる石材は二種類あったらしく、伊豆半島がまだ海底火山だったころに噴出された「火山灰」などから作られた「伊豆軽石」と、伊豆半島隆起後に陸上火山の溶岩などから作られた「伊豆堅石」があるのだとか。
ちなみに、西伊豆南方のこの雲見地方は、このうち「伊豆軽石」の有数の産地だったらしいです。
伊豆半島はもともと約2000万年前に南海で噴火した海底火山が起源とのこと。この海底火山がフィリピンプレートとともに北上し、日本の本州を形成するユーラシアプレートやオホーツクプレートに近づいてくると、海底火山がその堆積物とともに隆起し伊豆半島の原型となりました。それが約100万年前に日本の本州と衝突し、現在の地形となったのだとか。
いまでも、伊豆半島ごとフィリピンプレートは年間約4センチの割合で北上しているらしいですよ。
そんな過程を経て作られた伊豆半島ですが、細かく見ると、東海岸は徐々に上昇していくために、海面下で海水によって浸食され「平らに削られた岩盤」が目立ちますが、西海岸は徐々に海面に沈降していくようで、崖が海水に落ち込んでいくような複雑な地形となっているのです。
なので伊豆半島の東西で異なった絶景を見せてくれるというわけです!
上下三枚とも「雲見浅間神社」からの眺めです。これ以外にも西伊豆(特に南側)には「凄い海岸線」が目白押しなのです!