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●「太陽の塔」に対して特別な感情を抱いている。

40代後半に初めて、ボクは太陽の塔を間近で見ました。小学生時代に大阪万博の洗礼を受けたのですが、開催以来40年近く経ってようやく実物を見れたというわけです。

万博記念公園駅 から太陽の塔が見たときには、叫び声を挙げ小躍りしてしまいましたねぇ。本当に感激したのですよ!

駅を出て太陽の塔に近づくにつれ、思った以上の巨大さと異常な形状に圧倒されていきました。そして、この「圧倒される」というのが、とても楽しい感覚だったことを初めて知ったのです。

太陽の塔が造られた大阪万博が開催された1970年で, そのときボクは小学校2年生でした。

当時、実家の経済状態は決して良いとはいえず、「大阪まで遊びに行くなんて到底無理だ」ということをボクも解っていたので、一度「ダメだ」と父親に言われると、それ以上ねだることはしませんでした。本当はとても行きたかったのですけど・・・。

そんなボクに母親は万博の本を買ってくれたのです。赤塚不二夫氏が監修し、ニャロメをはじめとした赤塚キャラ達が万博を説明する本でした。

ボクはその本に書かれていた各展示施設の内容を暗記するほど夢中になって読み、掲載されていた写真を見ながら、万博会場の各館の建物の絵ばかり描いていました。当時のボクにとってその本は、夢の世界へと連れて行ってくれる魔法の扉だったのです。

そんなボクにとって、太陽の塔とは「幼少の頃の叶えられなかった夢の象徴」でした。

大阪万博から40年近く経った時に、わざわざ太陽の塔を見に行ったのも、そんなセンチメンタルな感情からです。

しかし実際に太陽の塔の前に立ち見上げてみると、その迫力にボクの甘っちょろい幼少時代の感情なんか、あっというまに消し飛んでしまいましたねぇ。

きっと、本当に凄いものには 「センチメンタルなんて相手にもしない力強さ」が備わっているのでしょう。

それからというもの、心が弱気にまとわりつかれてしまうたびに、ボクは太陽の塔を見に行っています。太陽の塔をその足元に立って見上げると、実にスッキリするんですよ!

そこでボクが気づいたことは・・・

「圧倒的な存在感の前ではセンチメンタルなど無意味だ」ということです。これをボクは「太陽の塔の法則」と呼んでいます。