一本抜きカマス棒とは「ヤマトカマス(別名『ミズカマス』とも言うようです)」の背骨を抜き 串に刺して揚げたファーストフードです。同じ「カマス」の「アカカマス(別名『本カマス』)と比べると「多少水っぽく淡白」だということで、地元では刺身で食べる場合もあるようですが、一般的には焼物や揚げ物として食されているようですねぇ。
ちなみに「カマス」は「口が大きい」ため、「ハッタリをかます」の「かます」から付けられたのだとか。漢字表記もあるのですがボクのパソコンでは表示されない文字なので、興味がある方はググるなりウィキるなりしてみて下さい♪
小田原漁港は国内有数の「カマス」の水揚げ高を誇り(平成25年度では第4位)、 小田原市は「カマスのブランド化」を狙っているらしいですよ。
ボクが「小田原SA」で食べた時には、「北条一本抜きカマス棒」には「プレーン(塩味のみ)」の他にも「カレー味」と「チーズ味」がありました。そしてケチャップをかけて食べる人もたくさんいましたねぇ。
ボクは「プレーン」をそのまま食べてみたのですが、サッパリとした白身魚にも関わらず「魚の味わい」がちゃんと前面に出ていて、魚好きには嬉しい限りなんですよ。この「ちゃんとした魚の味わい」があるので、カレーやチーズ、そしてケチャップをかけても美味しく味わえるということなんです。
なので「ビールのアテ」にもかなり良い感じだと思いますし、パンに挟んでマスタード効かせた「小田原カマスドッグ」とかもアリなんじゃないですかねぇ。
いっそのこと骨を抜いたカマスに小麦粉を振って、バターでソテーしたものをご飯に乗せて醤油を垂らし、 上から海苔を散らした「小田原カマス丼」なんてどうでしょう? 別に「揚げ」や「串」にこだわる必要はないのですから、バリエーションを広げて「小田原カマス」を全国区にしていただきたいです!
ケチャップをかけても負けない味わい!
前述したように、かなり多種多様な展開の可能性がある「一本抜きカマス」なのですが、その大きな理由として「骨が無く食べやすい」ことが挙げられます。
そしてこの「カマスから骨を取り除いて調理する」ことを実現させた秘密兵器が「北条一本抜器」なのです!
これはカマスの構造上の特性を考慮し、「小骨は揚げることで食べられるので、中骨だけを抜けば良い」という発想の元、開発された調理器具です。 その構造そのものはとてもシンプルで、カマスの中骨が入るぐらいの内径を持った先が尖ったパイプ形状をしていて、これを頭と尾を切り落としたカマスの中骨に被せるように刺し通すことで、キレイに中骨を取り除くことができるという仕組みなのです。
そういう意味で「一本抜きカマス棒」は「その土地の自然環境と、地元住人のテクノロジーとが生んだ料理」だと言えますよね。まさに「理系おやじ魂」をくすぐるB級グルメなのです!
周りはパリッと、中身はホクホク!
最近では「小田原PA」以外にも近隣のSA・PAなどで販売されているようです♪