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●国際救助隊という組織について考える


日本科学未来館/サンダーバード博: 2013年7月10日〜9月23日

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1.戦うためではなく助けるための組織

昭和38年生まれのボクが物心ついたときには、既に身の回りにサンダーバードは存在していました。 プラモデルや本をねだって買ってもらい、夢中になって遊んだのをよく覚えています。

その精密なメカニックに心をトキメカせていたのですが、その感覚は今もってまったく変わっていないんだなぁということを、サンダーバード博を見ていて感じましたねぇ。 ほんとに素晴らしい作品だと思います。

あえて幼少の頃と今とを比べて、サンダーバードに対しての感情の変化があるとすれば、それは彼らが「悪と戦う組織」ではなく「国際救助隊」であることの意味を考えるようになったことかもしれませんねぇ。 そう、彼らの仕事は「戦ったり、倒したり」することではなく「助けること」なのですよ。 そのことの意義を改めて考えると、更に心から「凄いなぁ」と思えてきました。

もちろん物語を面白くするために、サンダーバードにも「悪役」は出てきます。眉が太いスキンヘッドの「ザ・フッド」ですね♪ しかしこれは単なる物語のスパイスに過ぎなくて、サンダーバードのメインテーマは「災害救助」なのです。もっと言えば「国際的な協力」のもと「最新鋭の科学」を導入することで「災害から人々を救い出す」というのが、サンダーバードの一貫したテーマなのですよ、凄いでしょ!

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2.国際間で災害救助能力を競い合う未来

この日本科学未来館でのサンダーバード博はこのことを実によく理解したイベントだったと思います。ストーリーやマシンを紹介するだけでなく、最先端の災害救助機器の紹介や最先端科学を利用した製品などの展示もあって、それらを通して我々の心に「科学技術の発展により災害による被害は最小限に抑えられるようになるんだ」という希望を芽生えさせてくれる博覧会でした。

現在では、残念ながらまだ「国家の軍事力」を競い合う時代から脱却できていないですが、近い未来には「自国の災害救助能力」を競い合い、災害時には国境を越えた救助活動が行われる日が来て欲しいですねぇ。できることならボクもそのことにほんのわずかでも貢献したいです。

燃えさかる街から市民を救助するサンダーバード2号の雄姿!