東京に住むボクにとって、鳥取県というのはやっぱりかなり遠いのです。今回、車を運転して出かけたのですが、まずは京都の舞鶴で一泊し、ようやく次の日に境港に到着したという次第でした。
しかし遠ければ遠いほど「ありがたく思える」のが人の常、いわゆる「ガンダーラ理論」というヤツですね。苦労の末たどり着いた「水木しげるロード」は、ボクにとって「ピカピカに輝く街」だったのですよ!
水木しげる大先生は幼少時代に、海の向こうに見える半島には「死者の国」があると考えていたらしいです。今回は渡らなかったのですが、次回は是非「向こう側」に行ってみたいと思います♪
ボクと同じような趣味の方々には一種の「聖地」である「水木しげるロード」。小規模な普通の商店街だなぁと思っていざ踏み込んでみると、そこには想像以上の「水木ワールド」が広がっていました。
水木大先生により『妖怪の総大将』の位置付けされた『ぬらりひょん』。『水木ロード』でも真っ先にその貫禄あるお姿が目につきました。
『なんじゃもんじゃの木』。星の王子様の『バオバブの木』や『影向の松』の仲間なのでしょうか?
嫉妬するぐらい気になる『妖怪食品研究所』。我が「けさらんぱさらん研究所」でも是非、研究してみたいです。
遂に到着! まさにボクにとってのガンダーラ。よし、水木しげる大先生のエッセンスをたっぷりと吸収してくるぞ!
『しげーさん』と『のんのんばあ』。 このときはまだ好奇心と食欲が人一倍強い、ただの腕白坊主だったのです。やはり『出会い』は大切なんですよ!。
そして、こっちが『大先生』になったあとの『しげーさん』。 肩に乗っかっている『あの存在』に注目です。
『墓場の鬼太郎』でのワンシーン。母親の墓から出てきた鬼太郎を 『水木氏』の家に連れて行くシーンですねぇ。
『水木しげる記念館』に入ると、まず彼らが出迎えてくれる。 『悪魔くん』と『メフィスト』がトップなのが嬉しいです。
『ゲゲゲの鬼太郎』だけでなく『墓場の鬼太郎』もちゃんと 紹介されていました♪
鬼太郎の『もう一つの目』について気になっていたのですが、こんな感じらしいです。
三次元展開ができるのも鬼太郎の魅力。 のんびりと飛行するときは『カラス』たちの力を借りるが、 空中戦のときはやはり機動力と戦闘力のある『傘化け』が一番。 『一反もめん』に乗った『目玉のおやじ』との編隊飛行は、 まさに『日本妖怪界におけるマスカラスブラザーズ』です! (兄弟じゃなくて親子だけど)
言ってみれば『鬼太郎ファミリー』。 いつ裏切るかわからない『ねずみ男』は、 『ルパンファミリー』における『峰不二子』の役どころか♪
水木先生は『ぬりかべ』との出会いを、従軍中に 柔らかいモノ遮られて前に進めなくなったと書いていました。 てことは『低反発素材製』なのかも。
ザルに入れた小豆があるので『小豆洗い』でしょうか? 河原ではなく、人の家の中で研ぐタイプ。もしかして便利なヤツ?
“不心得者が神社に入ると上から落ちてくる”『おとろし』。 興味本位で神社仏閣に行くボクは、 コイツと出会う確率が高そうです。
いわずと知れた『ぺとぺとさん』。 ボクも子供の頃、夜道を歩いているときに、よくコイツの足音を聞いたものです。
多分『河童』だと思うのですが、実にリアリティがあるジオラマです。 こういう生物は確かにいそうでコワイ。
汚れた風呂場に出てくる『あかなめ』。 『重曹』と『クエン酸』で常時風呂掃除していれば、 コイツが出てくる心配はないです♪
山道を歩いていると、 向こうの山の後ろからこんなヤツが出てきそうな予感に襲われることが多々ります。
過去を憂うことも、未来を嘆くこともせず、 ただ現時点の欲望にのみ従って生きる、まるで『行者』のような人生観。 黄褐色の服装も、古代インドの『バラモン』のようです。
『師匠』もかつては結婚などと言う俗世間的な 価値観に縛られていたことがあったということが判明。 結婚生活を終了し悟りを開いて現在に至ったのでしょう。
『師匠』は『半妖怪』なので、お父様が妖怪だったのか? 妖怪の子供を2人も生んだということになると、 このお母様も相当の方だ。
転職を繰り返しているというところが、 これまたボクの人生とかぶります。 これからも『師匠』と呼ばせていただきます♪
ボクの師匠である『ねずみ男』を誕生させた水木大先生は、 言うなれば『カミサマ』のようなお方。 『神様』ではなく『カミサマ』なところがとても重要なのです。 『水木しげる記念館』の醍醐味は、「妖怪に出会える」ということよりも 「カミサマの魂に触れられる」というところにあるわけです。
直筆の『悪魔君』と『メフィスト』! この「落書き感」が実に良いですねぇ。
水木先生はこの手のコレクションの大家でもあるわけです。実に『水木しげるっぽい』デザインですよねぇ。
ボクが一番感動した展示物は実はコレ。 鬼太郎たちがダラダラとしているこのオブジェこそ、 水木大先生の真骨頂の具現化だと思いませんか。
ここに葉書を入れると『妖怪スタンプ』が押されて、 自宅に届くのです♪ 『手紙』という通信手段が実に良いですねぇ。
水木しげる記念館で、身も心も大先生の魂を浴びてきた後、記念館近くのお店で出会ったのがこのお方。まさに、衝撃の出会いです。だって、このお方の足元をよく見てください! なんかちょっと違っていませんか!!
『水木しげるロード』で発見した『一本歯の下駄を販売しているお店』。実際に履かせてもらったのですが、これが実に面白いのです。しかし本当に面白かったのは、ここのご主人だったりして。
創業明治40年!御年90歳を超えるご主人が、いまでも器用に『一本歯の下駄』を履きヒョコヒョコと歩き回る姿に、『リアルな水木ワールド』を見た気がしました♪ ご主人のことも『師匠』と呼ばせていただきたいと思います。