「青森と北海道を結ぶ青函トンネル」の長さは53.85kmで、世界最長の輸送用トンネルです。
大正12年(1923年)にトンネルの構想が発表され、昭和36年(1961年)に着工が開始され、数々の苦難の末、昭和58年(1983年)に、映画「海峡」でテーマになった「先進導坑」が貫通。そして、昭和62年(1987年)にようやく、着工開始から26年を経て完成しました!
平成28年(2016年)には北海道新幹線が開通したのは、記憶に新しいと思います。
前述した「海峡」は、高倉健さん、吉永小百合さん、三浦友和さん、森繁久彌さんが出演している映画で、青函トンネルが作られる経緯から始まり、大規模な浸水事故などで多くの犠牲を出しながら「先進導坑」(列車などが通るメインのトンネルを作る前に掘るトンネル)を貫通させるドラマを描いている、もう、最高の作品です。
この映画を観たら、絶対に青函トンネルに関する思い入れが300%上がること間違いなしですよ!
ここに書いたのは、ボクが「海峡」を観て知った「うろおぼえ」の知識ですが、興味を持った方は是非、調べてみてください。実際は映画以上にもっともっともっと厳しい工事だったはずです
青函トンネルを掘る上での最初の難関が(映画「海峡」によれば)、青函海峡の波の激しさです。
これにより、海上からの地質調査などがかなり大変だったようです。技師役の高倉健さんも最初にここを小型船で調査した時に、波の恐ろしさに驚いているシーンがありました(うろおぼえ♪)
実際に、青函海峡を超える船が難破するという事故は何度も起きていたようで、この船舶事故が「海峡」においても「三浦友和さんが青函トンネル工事に参加した理由」になっています。(詳しくは「海峡」を観てね)
そして何よりも厳しかったのが、青函海峡の地下の地層には「断層」が走っているということでした。
つまり、断層をトンネルが通過する度に、断層を通じて大量に海水がトンネル内に漏れ出してくるわけです。ネタバレになりますが、「海峡」においてもトンネルが断層を通過するときに起きた大規模浸水によって、重要な登場人物が亡くなってしまっているのです。
実際はどうか判りませんが、「海峡」においては、「プラスチックとセメントを混ぜたものを地層に染み込ませながらトンネルを掘る」という手法を高倉健さんたちが思い付き、この断層通過を乗り越えました。(うろおぼえ)
ここが青函トンネル記念館。とにかく風が強い場所でした。
この列車で実際にトンネルの中に潜っていくのです!
地下に潜り列車を降りてさらに進んでいきます。
こういう工具を見ると、かなりリアルに「大変さ」が感じられますねぇ。
こうしたメカは理系心をくすぐってくれます♪
やっぱり最終的には「人力」がメインにだったのです。いやー、本当に大変だったろうなぁ。
前述した「断層を潜るときに起きた大浸水」でトンネル内に水と一緒に入り込んできた魚のようです。
健さんが岩石の調査をしていたのはここだったような。
ボクは最初に「青函トンネル記念館」に行って、その後、家に帰ってから「海峡」を観ました。 「青函トンネル記念館」の展示物や動画で紹介されている出来事が元になったであろうシーンが「海峡」の中に多数描かれていて、映画を観終わった後に「もう一度、青函トンネル記念館に行きたい」と、強く思ったものです。
例の流行り病が落ち着いたら、是非また行ってみたいですねぇ。
これに似た場所が「海峡」の中でも登場してきます。吉永小百合さんが働いている居酒屋さんもこの辺りだったような気が。
岩石を調べていた健さんに、吉永小百合さんが最初に持って行ったのがこの「じゃっぱ汁」。津軽地方の代表的な料理です。「じゃっぱ」は恐らく「菜っ葉」の訛りなのかなぁ。