散歩しているときに偶然見つけた「善福寺川」。まずは川を下ってみて、中野近辺で神田川と合流することは解りましたので、満を持して先日「善福寺川の源流」を求めて歩いてみたのです。
ま、どこが源流かはグーグルマップで判ったのですが、やっぱり実際に歩いてみないとねぇ♪
丸の内線「中野富士見町駅」からすぐ脇に流れる神田川です。ここを少し遡ると善福寺川からの合流点にたどり着きます。
ここが善福寺川の合流地点です。右側が善福寺川になります。ここから源流を目指して遡っていきました。
どうやらここから善福寺川の源流までは11.3キロメートルあるようです。このような看板があると体力配分に役立ちますねぇ。
たぶん「タガメ」かな? 善福寺川のオブジェ♪
すぐに某宗教法人の敷地の近くにたどり着きます。このすぐ先が環七を潜るトンネルです。
ここで環七を潜ります。結構カッコイイ!
環七を超えたあたりから野鳥がチラホラと目立ってくるのです。なんか良い川なんですよ。
結構「ハイソな土地」を流れているんですよ。
洪水対策も万全です。
護岸工事真っ最中。親水公園的なものができるのかな?
右手は和田堀公園。この辺りは大きな公園が多く、住みやすい街っぽいです。
善福寺川を調べていると、善福寺川に掛かる「宮下橋」の下流で「1959年に3月10日に、英国海外航空(BOAC、現ブリティッシュ・エアウェイズ)の日本人女性客室乗務員(スチュワーデス)の扼殺された遺体が発見された」ということを知ってしまいました。
某カソリックの修道院の神父がこの事件の重要参考人になったらしいのですが、外国人神父ということで捜査が進まずに、結局この神父様は帰国してしまったため、事件は迷宮入りしてしまったのです。
実はこの事件をテーマにした映画『殺されたスチュワーデス 白か黒か』(監督:猪俣勝人)があることを知り、急いで調べてみると偶然にも「渋谷の単館にて上演される」ことが判ったので、この「善福寺川の起点探索」をする前に観に行ってきたのです。
映画の中では(さすがに変えないとまずいでしょうから)、殺人現場は中禅寺湖に変えられていました。犯人は外国人神父で、その動機は「結婚が許されない神父に、結婚を迫った愛人スチュワーデスを疎ましく思っての殺人」ということになっていましたが、映画でも神父は海外に帰国したために、事件は解決されていないのです。
こんな事件があった場所なので、ビビリ屋のボクは、ちょっと神妙な顔をしてこの近辺を歩いていたはずです。
下流側から見た宮下橋。恐らくこの辺で死体は発見されたのでしょうか?
善福寺川の水源の一つにもなっていそうな「和田堀公園の池」です。この辺りは「住民一人当たりの公園面積」がかなり広そうです。
池の向こうで見つけた「謎の鳥」。現場にいた「マジな望遠レンズを付けたカメラ」を持っていた人に聞いたら「ゴイサギ」という鳥らしいです。
和田堀公園を過ぎてもこんな感じで公園の間を抜けて流れています。
中央線の高架を潜って流れています。
中央線を越えると住宅街の間を流れる川になります。向こうに見える林のなかに「善福寺川の源流」があるはずです!
とてもべんりな方向盤!
善福寺川が「善福寺池」から流れ出す場所。ようやくたどり着きました!
善福寺池は「下の池」と「上の池」に判れていて、二つは細い「遅野井川」で繋がっています。名前が変わるですね。その理由は後に判明します♪
これが「遅野井川」。一種の親水公園のように岸にはベンチが置かれています。
「上の池」の全貌。東京都は思えない広さと静かさです。
池に浮かぶ「弁財天」。正式名称は「遅野井市杵嶋神社」。「1189年(文治5年)に源頼朝が奥州合戦の途時この地に宿陣し、飲水を求めて弓筈で各所に穴をあけたが水の出が遅く、弁財天に祈り、やっと水を得たという故事」に由来するらしいです。だから「上の池と下の池をつなぐ川」は「遅野井川」と呼ばれているんですね。
この滝が「善福寺川の源流」です! 実際はもともとあった滝を模して作ったものらしいですが、なんのなんの、十分に存在感はありますよ!
本格的な碑も建っています。まぎれもなく「善福寺川の源流」です! いやー、歩いた歩いた。実際はここから更に上石神井駅まで歩きました。結構な散策でしたよ♪