南房総にある鋸山の山頂に、この絶景地があるのです。もともとここは「房州石」と呼ばれる凝灰岩の産地だったらしく、江戸後期から昭和にかけての「石切り場」の跡地が、この迫力ある崖を生み出したのだとか。
で、この岩ですが、「地獄のぞき」という凄いネーミングがつけられています! 岩の上に登って100メートル下を「のぞき込む」ことが出来るという、「カナリどうかしている場所」なのですよ♪
全ての人間に共通の恐怖は「死ぬこと」だと思います。その人の社会的地位や財産の大小にかかわらず、誰にとっても死は避けられません。 不可避な恐怖だからこそ、人は「死の恐怖から逃れるため」に、あえて「死を模倣する」ようになったのではないでしょうか?
例えばジェットコースターです。ジェットコースターに乗って「死ぬ〜」と絶叫したとしても、当然それは本物の死ではありません。一周回れば元のところに戻ってきて、再び、平穏な生活に戻れるわけですから。でも、こうして「一時的に死を体験し、再び平穏な生活に戻る」という行為が、「本物の死に対する恐怖」から逃れさせてくれるのだと、ボクは考えている次第なのです。ま、いつもの病気ですが♪
今回の「地獄のぞき」の岩に登って、下をのぞき込む人も同じ心理でしょうねぇ。彼らは皆、「擬似的な死を体験することで、避けられない本物の死の恐怖から逃れている」のです。(ま、普通の人はキャーキャー言いながら楽しんでいましたけどね♪)
東京からほんのわずかなところでこんな絶景が楽しめるなんて。しかもケーブルカーで上まで登れるんです♪