昭和中期世代は「山本直純さんのCM」の強烈な洗礼を受け「大きいことは良いことだ」ということが頭に刷り込まれていると思います。そう、「大きい」ということはそれだけで素晴らしいことなのです。
今回紹介するのは静岡県の丸子峠の「世界一大きい」という連体修飾語を冠した「鯛焼き」ですが、なんと体長60センチもあるのですよ。
足元にあった「一番大きな鯛焼きのシリコン型」とボクの大足(29センチ)とを比べてみました♪
こんな大きな鯛焼きなので、作り方も豪快そのもの。巨大な「鯛型」に「タネ」を「ヒシャク」で入れ、それが固まってくると、今度は餡子を大きなコテで何回にも分けて、それこそ、洗面器一杯ぐらいを詰め込んでいくのですよ。もう、凄すぎて見ているだけで笑ってしまう迫力です。
一匹あたり3.5キロもあるとのことなので、ひっくり返すのも一苦労。上から板を載せて、壊さないように下の焼き型ごとヨイショっとひっくり返す動きも、これまた圧巻!
食べるときも千切って手に取るしかないので、不定形のグンニョリしたものを、指や口の周りを餡子まみれにしながら皆で食べるという、実に 学園祭的な楽しさ を演出してくれるのも嬉しいんですよ。
やっぱり「大きい」って、それだけで楽しいですよねぇ♪
一番大きいのは要予約とのことなので、一番小さい「普通サイズ」(それでも普通より大きいのでは)を食べたのですが、 餡子が美味いのには驚きましたねぇ。大豆の風味が実に豊かなので、甘いものが苦手なボクにも好きになれる味だったのです。
そして、この店で初めて「鯛焼きには『天然型』と『養殖型』とがある」ということを知りました。
この店の鯛焼きは「一匹ずつ作る天然型」とのことなのですが、確かに大きなサイズは一匹ずつ作るしかないですよね。「天然型」と「養殖型」とでどのような味の変化があるのかは判りませんが、このあたりの「分類法」は折角なんで是非覚えておいてください♪