一人旅ネタ&散歩ネタを紹介|けさらんぱさらん|

●六神合体の超ハイブリッド神


ライン

1.高尾山には天狗よりもっと凄いのがいる

はじめに言っておきますが、高尾山は 744年開山以来の霊場で、今でも修験者が厳しい修行を続けている硬派な山なのです。 だもんで“遠足で行った山”などと、ナメてもらっては困るってことですよ。

そういうこともあり、山頂近くの『高尾山薬王院』にそびえ立つ二体の天狗像も『ゆるさ』や『可愛らしさ』など微塵も発しておりません。まさに「マッチョイズム全開」な天狗像なのです。

彼らの「人間の首など軽くねじ切れそうな力強い前腕」を見て、「さすが修験者の象徴は違うなぁ」って思う方もいらっしゃると思いますが、実は、ここ高尾山にはもっと凄い存在がいらっしゃるんです。ていうか「そのお方」こそが「高尾山の守護神」であり、屈強な二体の天狗達は『高尾山の守護神』の従者にしか過ぎないのですから、「そのお方」がどれほど偉大な存在かが判るっていうもんです。

「そのお方」、つまりは『高尾山の守護神』こそ「高尾山飯縄大権現様」なのです。

彼こそは“外国のあらゆるものを独自の解釈で吸収し、融合・改造することで破格レベルのものを作りあげる日本独自の文化”すなわち『魔改造』によって生み出された最高・最強の存在なのです。

今回は、「高尾山飯縄大権現様」がいかに凄いかについて語っていきたいと思います。

こいつが『小天狗』、いわゆる『カラス天狗』だ。別に『小さい』わけではないぞ!

こいつが『大天狗』、二体とも可愛らしさなど全くの無縁なのだ。

ライン

2.これぞ最高神、高尾飯縄大権現様だぁ

上の写真が“魔改造によって生み出された超ハイブリッド神”とボクが勝手に呼んでいる『高尾山飯綱大権現様』です。

細かいことはさて置き、超ハイブリッド度合いを列挙しましょう。

@不動明王の要素: 右手に持つ“悪を断ち切る”『降魔の剣』、左手に持つ“魔物を縛り上げたり、苦しむ衆生を救い上げる”『羂索』およびコスチューム。 諸悪根絶・衆生救済を担当♪

Aカルラ天の要素: くちばしと翼、そして背中の火炎。 衆生救済を担当♪

Bダキニ天の要素: 白狐に乗っている。先を見通す力を授けることを担当♪

C歓喜天の要素: 形態には特に表れていないが、富貴を授け疾病を除き夫婦和合、子宝を授けることを担当♪

D宇賀神の要素& E弁財天の要素: 両手両足に巻きついている蛇はこの二神を表しているらしい。五穀豊穣、商売繁盛、福寿円満を担当♪

このように六神が融合して誕生したのが『高尾山飯縄権現様』なのです。当然、それぞれの神さまのご利益や能力はそのまま持っていますから、「ほぼありとあらゆることを叶えてくれる凄い神さま」に違いないに決まっているではありませんか!

ライン

3.秘仏なので本物を観ることはできないのです

これほどまでに凄い「高尾山飯縄大権現様」なので、当然「是非、実物を観てみたい」と思うのですが、大変残念ながら秘仏であるために、一般の人には観ることができないのです!

高尾山では「修験者体験」などができるのですが、恐らくそのレベルの「修験者入門者」では恐らく観れないのでしょうねぇ。

この中に「高尾山飯縄大権現様」がいらっしゃるのです!

ライン

4.しかしレベルの高いレプリカなら観れるのです

高尾山ふもとの「薬王院自動車祈祷所」には黄金の大天狗・小天狗を従えたゴールデン高尾飯縄大権現様がいらっしゃいます♪

高尾山中腹(よりは頂上に近い)の仏舎利塔にいらっしゃる高尾飯縄大権現様。この場所は意外と知らない人が多い。