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●武蔵関駅を挟む南北の山脈


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1.武蔵関駅を挟む南北の山脈

東京は武蔵野台地の東端にあるので、東京都の東側にある『23区』においては、 西側に位置する区ほど標高が高くなる。 だけど武蔵野台地は東西方向にキチっと平行に伸びているわけではなく北の方が結構高く なった構造をしているので、 23区の中で西端に位置する区の中で最も北にある『練馬区』が一番標高が高そうなのだ。

調べてみると『練馬区』の中でも『武蔵関駅』の南北の高台がどうやら一番標高が高いらしい。 例によって、この手の探索をするときに いつも参考にしている『東京「消えた山」発掘散歩/川副秀樹 著(言視舎)』を参考にして、『武蔵関駅』近辺をぶらついてみた。

この本によればこのあたりの標高が高い場所は、上記地図に記載したように、(1)石神井高校のあたり(2)青梅街道北裏信号あたり(3)立野公園あたりらしいのだが、実際はどんな感じなのだろうか。

武蔵関駅を降り、北方向へと望む風景。やはり高台へと続いているようだ。

今度は武蔵境駅西側の踏切方向から上ってみて来た道を振り返った写真。やはり駅の北側は高台となっている。

坂を上り切った場所が『新青梅街道』、ここを『北武蔵関山脈』と命名。 ここに架かる歩道橋の上こそが最高地点だろうから、ここを『北岳』と命名した。

『北岳』山頂近辺で一番目についたのがこのオブジェ。 これこそ『北武蔵関山脈』のシンボル、『三菱電機パッケージエアコンの塔』と名付けた。

『北武蔵関山脈』から南へと下っていく。 線路がある場所は渓谷になっていることがわかる。

線路の南側には石神井川の上流が流れていた。後に、この川に沿って歩いてみる。

線路を超え、とりあえず南に向かって坂を上ってみた。 駅方向を振り返ったのがこの写真。このあたりの勾配は穏やかなので分かりづらいが、 駅からはだいぶ標高が高くなってきている。

坂を上り切ったところが『新青梅街道』、ここを『南武蔵関山脈』と命名。 『北裏交差点』あたりが最高標高地らしいが、 ピーク感がないのであまり山っぽくない。一応『裏岳』と命名。

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2.南北武蔵関山脈に挟まれた武蔵関渓谷

再び線路近辺まで戻り、石神井川を西方向に進んだところにある『武蔵関公園』。駅前にも自然が残っているのが練馬区の凄いところ。『武蔵関渓谷』と命名しました。

石神井川もこのあたりになるとだいぶ狭くなってくるが、それが低地に流れ込み池のようになっているのがここ『武蔵関公園』だ。ボクはここを『武蔵関渓谷』と名付け、あたりを散策してみた。

一番面白かったのが、公園の南に流れる石神井川の支流の更に南側の小さな林のような場所で、ドングリらしき木の実がたくさん落ちていた。

以前、山形県長井市の『縄文村』で「縄文人はドングリの実を使ってクッキーのようなものを焼いて食べていた」ということ知ったのを思い出し、 とりあえずクッキー1枚分ぐらいにはなるだろうと、両手いっぱいのドングリを持って帰ったのだ。その結果は後で書きますよん♪

この日はよく晴れ気温も暖かかったので、池の周りでボンヤリと過ごすには最高の日和。仕事なんてやめて好きな時に散歩をしているだけで生きていける人生がどこかに転がっていれば良いのに。。。

鴨が油断してこちらに近づいてきたけど、日本には鳥獣保護法的なものがあるので、むやみに捕まえて食ったりしてはいけないのです、残念だけど。

このあたりになると石神井川もこんなに狭い。以前ボクは石神井川の源泉を探して更に遡ったことがある のだが、河川の源泉探しはこれはこれで実に楽しいのだ。

見よ、ドングリがこんなにも無造作に落ちているのだ。これを食料にして生活できたら、仕事なんてしなくても良いかもしれないではないか!

『武蔵関公園』は地元の人にとってはかなりの憩いの場に違いない。 更にこの辺は商店街も充実していておまけにお屋敷も多い。 かなり幸福度の高い方々が暮らしているような気がする。

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3.さらに南下すると桃源岳がそびえ立つ

『南武蔵関山脈』をさらに南下したところにキレイに整備された平原を発見。幸せそうな地元の家族連れが楽しく遊ぶ中、ボクはあくまでも探検者気分で険しい目をしながら平原探索を始めたのだ。

写真左手奥に見える三本柱の展望台があるところがどうやらこの平原の最高峰らしい。 早速アプローチを試みようとするボクの目に、なにやら孫悟空的な建物が現れたのだ。

よく「山は魔界への入り口に通じる」と言われているが、もしかしたらボクは魔界へと通じる門を見つけてしまったのではないのだろうか?

これがボクの目の前に現れた「魔界へと通じると思われる白い門」。ここをくぐると二度と人間界には戻れないのか? それとも大いなる力を手に入れることができるのだろうか?

恐怖にすくみ門をくぐれないボクは白い壁にそって進んでみた。すると反対側にももう一つの門がある。よく見ると『桃花源』と書かれていた。

『桃花源』をすぐにスマホでググってみると「俗世間を離れた別天地・仙境・理想郷。桃源郷ともいう」ということが分かった。『桃源郷』ならボクも知っているぞ。なんかとても良いことがある場所だろ? ならば入るしかないじゃないか!

意を決して門をくぐったのだが、実は「理想郷とはこういうモノだ」という衝撃と出会えたのだ。これ以上は書けないが、とにかく今年のボクの人生に一筋の光明を与えてくれるインスピレーションを得ることができたのだ。

皆さんの中で「人生の地図を手に入れたい」なんていう調子こいた悩みを抱えている人がいたら、一度この門をくぐって見るといい。

そんな感じで、新たなるパワーを手に入れたボクは最後の目標値である『三本柱の展望台』がある山に『桃源岳』と命名し、本日最後のアプローチを開始したのだ。

ここからの眺めは素晴らしい。まさに天下を取った気分だww。 立野公園の平均標高は58mらしい。そのなかでもひと際高いこの場所こそ23区内最高峰なのではないだろうか。『桃花源』からパワーを得たボクの2020年は、もう盛り上がること間違いなしだ♪

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4.拾ったドングリで縄文クッキーを作ってみた

帰宅後、『武蔵関渓谷』の『ドングリの森』で 拾ったドングリを早速調理してみた。

まずドングリを重曹と一緒に茹で、茹でこぼし、これを3回行いアクを抜いた。

その後、一つずつ殻をむいて、さらにもう一回、重曹と一緒に茹でてアク抜きをしたのだが、抜かれたアクでドングリの実が真っ黒く染められてしまったのだ。

ま、それでも気にせず、以前ネットで購入した石臼でつぶし、牛乳と一緒に伸ばしてフライパンで焼いてみたのが、下の右の写真だ。

かなり黒っぽいが別に焦げているわけではないよ。味は「素朴なクッキー味」でメイプルシロップをかけて食べたのだが、まずまずの出来だったと思う。

この手の『拾ってきたもので暮らす」を突き詰めていけば、本当に「ただ散歩するだけで生きていける人生」を達成できるかもしれないなあ♪

三回アク抜きをして殻をむいたドングリ。この後、もう一度、重曹と一緒に茹でたら、色が真っ黒になってしまった。次にやるときは「殻をむいたらアク抜きをしない」「焼く前に少し砂糖を入れてみる」をやってみたいと思う。

こちらが潰してから練って焼いたもの。 縄文時代を鑑み砂糖は入れていないが、あまりにも素朴すぎる味なので、最終的にはメイプルシロップをかけて食べた。こうすることでかなり美味い部類に入るクッキーになったと思うよ。