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●山手線内最高峰の箱根山トレッキング


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1.大都会にそびえる東新宿山脈

世界一の大都会「新宿」の東側には「ちょっとした高台」が存在します。その最高峰には「箱根山」という名がつけられ、実は「山手線内で一番標高の高い場所」なのだとか。その標高は43メートルだそうです。

一見すると、これが高いのか低いのかよくわからなかったのですが、以前紹介した「23区の最高峰『桃源岳(ボクの勝手な命名)」は標高58メートルで、NHKの博物館がある「愛宕山」は25.7メートル、東京北区の桜の名所「飛鳥山」は標高が25.4メートルなので、なるほどそれなら「標高43メートルの箱根山」というのは確かに高いなぁって感じです。

ただし、桃源岳や飛鳥山や愛宕山は「自然の山」ですが、この「箱根山」は「人工の山」なのだとか。でも「大都会新宿」には逆に「人工の山」が似合いますねぇ♪

今回はそんな「大都会の最高峰」を縦走してきたわけです。

このあたりはもともと「源頼朝の武将」である和田義盛(この人の伝説もまた面白い!)の領地で、江戸時代には徳川御三家の一つ「尾張家」の下屋敷である「戸山山荘」があった場所です。

その当時は45万平方メートル(ちなみに東京ディズニーランドが約51万平方メートル)もあり、江戸屈指の回遊式庭園だったのだとか。

しかし、明治時代以降には「陸軍戸山学校」があった「いろいろと怪しげな噂(調べてみてください♪)」もあった場所なので、同業者(w)には結構有名な神霊スポットでもあるのです♪

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2.箱根山はすごくいいぞぉ!

西早稲田駅から坂を下ってくるとこの「登山口」にたどり着きます。

さすが「箱根山」と銘打ってあるだけあって、本当の登山道のよう♪

中腹まで登るとこんな感じ。桜は八分咲きっというところでしょうか。例の流行り病のおかげでどんちゃん騒ぎも無く、良い感じの賑わいが逆にうれしいです。

中腹からの眺めはこんな感じ。

頂上に向かう最後のアタック! 本物の山の雰囲気があるでしょ♪

ここが頂上です。程よく同業者で賑わっていました。

登ってきたのとは違う方向の「ルート」を上から眺めるとこんな感じ。

眼下に教会があるのが実にオサレ!

その教会の方へ降りていくと「へび注意」の看板が♪ 大都会新宿に「へび」がいるとは!

このあたりには「野生のラベンダー」が咲いているのです。 桜とラベンダーとのコントトラストが凄く良い、ホント良い!

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3.東新宿の尾根道を歩く

箱根山の南側から戸山公園を出て、更にトレッキングを続けます。

戸山公園の南側からまっすぐに伸びる「尾根道」です。

まっすぐな尾根道を超えると「抜弁天」がありました。

突き当りが「西向井天神」、次の目標の「天神山」です。

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4.紅皿を祀る天神山

神社の境内はこんな感じ。

恐らく「天神山」の最高峰はココ。残念ながら立ち入ることができませんでした。

眼下にも境内は続きます。

この奥に「紅皿の碑」があるらしい。

頭に「角」もしくは「トサカ」がある「云型狛犬」を見つけると写真を撮りたくなります♪

ボクが子供の頃に流行った「バカだなぁ、バカだなぁ」という有名なフレーズの藤圭子さんの歌ですよ。

「山吹坂」と名付けられた階段。名前の由来、解りますか?(「紅皿の碑」の写真の解説を読んでみてください♪)

なにやら曰くありげな石像。

これが「紅皿の碑」です。なんと「駐車場の中」にありました♪

雨具を借りようとした太田道灌に、当時まだ少女だった紅皿は「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」の古歌にかけて「山吹の一枝」を差し出し、「雨具=蓑(これを「実の」にかけています) が無い」ことを伝えたとの逸話があります。

最初、道灌はこの意味を解らず、これを機会に「自分の無学さ」を恥じ、それ以来、和歌を学び始めたとのことです。

山吹坂を降り、麓もから見た「天神山」です。ちょっとした高台にあることが解りますよね。

こんな感じで「山手線最高峰のトレッキングルート」を歩いてみました。この辺りは意外と「歴史の残り香」が多く、テーマを決めて歩いてみるのも面白そうです。