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●リニューアル前の「水木しげる記念館」を振り返る


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1.ゲゲゲのエッセンスが凝縮

現在、「水木しげる記念館」は2024年春のリニューアルオープンに向けて改築中ですが、ボクはかつて「東京から自家用車を運転して」この施設を訪れたことがあるのです♪

東京から遥か彼方、鳥取県 境港市にある「水木しげるロード」へのドライブは、ボクにとって「人生で一度は経験しなければならない修行の旅」だったのですが、ボクはそこで「水木先生流の人生の極意」に触れることができました。

来春のリニューアルオープン後には再びこの地を訪れたいと考えていますので、当時の思い出を再現させるべく、この記事を書いてみた次第なのです。(2023年8月12日)

「しげーさん」と「のんのんばあ」。 このときはまだ好奇心と食欲が人一倍強い、ただの腕白坊主だったのです。やはり「出会い」は大切ですねぇ。

そして、こっちが「大先生」になったあとの「しげーさん」。 肩に乗っかっている「あの存在」に注目です。

「墓場の鬼太郎」でのワンシーン。母親の墓から出てきた鬼太郎を「水木氏」の家に連れて行くシーンの再現です。

「水木しげる記念館」に入ると、まず彼らが出迎えてくれました。「悪魔くん」と「メフィスト」がトップなのが嬉しいですねぇ。

「ゲゲゲの鬼太郎」だけでなく「墓場の鬼太郎」も当然紹介してくれています。

鬼太郎の「もう一つの目」については気になっていたのですが、こんな感じらしいです。

三次元展開ができるのも鬼太郎の魅力。 のんびりと飛行するときは「カラス」たちの力を借り、空中戦のときはやはり機動力と戦闘力のある「傘化け」とチームを組むのです。「一反もめん」に乗った「目玉のおやじ」との編隊飛行は、 まさに「日本妖怪界におけるブルーインパルス」ですよね♪

言ってみれば「鬼太郎ファミリー」。 いつ裏切るかわからない「ねずみ男」は、 「ルパンファミリー」における「峰不二子」の役どころ♪

水木先生は「ぬりかべ」との出会いを、従軍中に 柔らかいモノ遮られて前に進めなくなったと書いていました。もしかして彼は「低反発素材」でできているのかも。

ザルに入れた小豆があるので「小豆洗い」かなぁ? 河原ではなく、人の家の中で研ぐタイプなのでしょう。もしかして便利なヤツ?

不心得者が神社に入ると上から落ちてくる「おとろし」。 興味本位で神社仏閣に行くボクは、コイツと出会う確率が高そうだ。

いわずと知れた「ぺとぺとさん」。 ボクも子供の頃、夜道を歩いているときに、よくコイツの足音を聞いたものです。

多分「河童」だと思うのですが、実にリアリティがありますよね。こういう生物は確かにいそうです。

汚れた風呂場に出てくる「あかなめ」。 「重曹」と「クエン酸」で常時風呂掃除していれば、コイツが出てくる心配はないですよ♪

山道を歩いていると、向こうの山の後ろからこんなヤツが出てきそうな予感に襲われることが多々ありますねぇ。

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2.師匠とカミサマの魂に触れる

過去を憂うことも、未来を嘆くこともせず、 ただ現時点の欲望にのみ従って生きる、まるで「行者」のような人生観。 黄褐色の服装も、古代インドの「バラモン」のようです。

「師匠」もかつては結婚などと言う俗世間的な 価値観に縛られていたことがあったということが判明しました。結婚生活を終了し悟りを開いて現在に至ったのでしょう。

「師匠」は「半妖怪」なので、お父様が妖怪だったのですかね? 妖怪の子供を2人も生んだということになると、このお母様も相当の方のようです。

転職を繰り返しているというところが、これまたボクの人生とかぶります。これからも「師匠」と呼ばせていただきます♪

ボクの師匠である「ねずみ男」を誕生させた水木大先生は、 言うなれば「カミサマ」のようなお方。「神様」ではなく「カミサマ」なところがとても重要なのです。「水木しげる記念館」の醍醐味は、「妖怪に出会える」こともそうですが何よりも「カミサマの魂に触れられる」というところにあるのです。

直筆の「悪魔くん」と「メフィスト」! この「落書き感」が実に良い。

水木先生はこの手のコレクションの大家でもあるのですよね。これなんか実に「水木しげるっぽい」デザインだと思いませんか?

ボクが一番感動した展示物は実はコレ。鬼太郎たちがダラダラとしているこのオブジェこそ、水木大先生の真骨頂の具現化だと思うのです。

ここに葉書を入れると「妖怪スタンプ」が押されて自宅に届くのですよ♪ 「手紙」という通信手段が実に良いですよね。

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3.水木しげるロードを歩く

東京在住のボクが、遠く鳥取県境港までドライブしてきたのは、まさに「メッカ巡礼」の感覚だったのです。疲労困憊の末にこの場所にたどり着いたときはホント感激だったなぁ♪

水木先生により「妖怪の総大将」に位置付けされた「ぬらりひょん」。「水木ロード」でも真っ先にその貫禄あるお姿が目に付きました。

水木先生の育ての親である「のんのんばあ」。この方の存在が御大を御大たらしめたのですよね。やはり師匠は大切です。

「なんじゃもんじゃの木」。星の王子様の「バオバブの木」や、かつて見に行った「影向の松」の仲間なのか?

嫉妬するぐらい気になった「妖怪食品研究所」。「妖怪っぽい料理」を研究してみたくなりましたよ。

「水木しげるロード」で発見した「一本歯の下駄を販売しているお店」。実際に履かせてもらったが、これが実に面白い。しかし本当に面白かったのは、写真に写っているここのご主人なのだ。

創業明治40年!御年90歳を超えるご主人が、いまでも器用に「一本歯の下駄」を履きヒョコヒョコと歩き回る姿に、「リアルな水木ワールド」を見た気がしました♪

ご主人のことも「師匠」と呼ばせていただきたいと思います。