一人旅ネタ&散歩ネタを紹介|けさらんぱさらん|

●炭酸水が湧き出る井戸を偶然発見した!(過去記事)


ライン

1.国道252号線を往復するドライブ

通称「六十里越」と呼ばれる、国道252号線が新潟県と福島県とを結ぶ難所です。この道の途中に「田中角栄の碑」がありました。この道を整備したのも角サンの功績らしいですよ。

前から気になっていた「只見線」を乗ると同時に、近隣をドライブすることを目的として、4泊5日もかけて、新潟県の小出と福島県の 会津若松の間をブラブラと旅をしたことがあるのですが、今回はそこで偶然発見した「炭酸水が湧き出る井戸」を紹介します。

途中「只見線」と並走するような感じで国道252号線は走っています。只見線に関する「縁結び」の話をコチラに書いておきました♪

ライン

2.これが大塩天然炭酸水だ!

写真のような井戸から本当に炭酸水が湧き出ているのです!

落下防止のためか緑色の網がかかっていますが、実際、結構深くて「深いとこ恐怖症」のボクとしては、ちょっとビビリながら水を汲んで飲んでみました。

サイトなどでは「微炭酸」と紹介されているようですが、ボク的には「いい感じに炭酸が効いているじゃん」というのが感想です。味もノーマルで柔らかい感じがするので、ハイボールとかにも合いそうですよ。

この場所に建てられた看板には、慢性胃腸炎、糖尿病、便秘に効くなんてことも書かれていましたねぇ。ま、こういうのは「多少の効果はあるかも」ぐらいに思っておくことにします♪

気になったのは、「あんまり大量に井戸から水を持っていかないでね」という趣旨の看板があったことですね。大量のポリタンクを持ってきて水を採取する野蛮な輩も多いのでしょう・・・。

こういうのは記念に一口飲めば十分だし、お土産にならボトル詰めされたやつを購入して地元経済に多少の貢献をしてあげたいものです。

多いな看板があるので、はじめてでも判りやすいと思います。また、駐車場も結構広いので、観光客にも便利です。

近くにある自動販売機で「大塩天然炭酸水のペットボトル」が購入できます!

ライン

3.科学的に解説してみた

中学・高校で習う知識を掘り下げて、この炭酸水井戸を解説してみようと思います♪

よく知られてるように、 海底で作られた石灰岩が地殻プレートによって地底深くに送り込まれマグマと接触した場合、通常は変成作用を受け、石灰岩は大理石になります。

しかし、石灰岩が完全にマグマと融合した場合には、石灰岩の主成分であるCaCO3が、CaCO3→CaO+CO2 という反応で分解され、大量にCO2が発生されることになるわけです。

そして、石灰岩を取り込んだマグマが、地中深くに存在し続けている場合には、その圧力と温度によって、CO2はマグマに融解されたままですが、そのマグマが上昇してくると、上昇とともに圧力と温度とが下りCO2が析出されてくるわけです。

その際に近くに地下水などがある場合、CO2が溶け込み炭酸水が精製されるという仕組みというのが、炭酸水井戸の一般的な理屈のようですねぇ。

だけど、 日本列島は地殻プレートに沿って構築されているので、上の理由だけだと、もっとたくさんの「天然炭酸水」が湧き出てきてもよさそうなんですが、そうでない理由としては、次ような理由なのでしょうか。

(1)石灰岩がマグマに完全に取り込まれる反応が起きずらい。

(2)石灰岩を完全に取り込んだマグマは地中深くに停滞し続ける場合が多い。

この理由をちょっと解説してみます。

マグマの種類は普通、二酸化ケイ素の含有量で分類し、含有量が少ないほど流動性が高く、二酸化ケイ素の含有量が少ない順に「玄武岩質マグマ」「安山岩質」「デイサイト質」「流紋岩質」と呼ばれています。

で、日本の地下にあるマグマは「安山岩質マグマ」が主流なのです。

このため日本のマグマは流動性が中途半端で(サラサラでもなく、ドロドロでもない)、石灰岩(CaCO3)を完全に取り込みづらいようです。つまり、完全に取り込まれCO2が発生する反応よりも、変成作用で大理石ができる反応の方が起きやすいということです。

また、日本近辺の近く断層の構造上、海底でできた石灰岩がプレートテクトニクスによって地殻深部に引き込まれても、マグマが存在する最深部にまでは引き込まれずらいためマグマに融解されることは稀で、マグマとの接触による変成作用が起きる(石灰岩が大理石になる)方が多いみたいなのです。

さらに、石灰岩がマグマに完全に融解した場合でも、マグマの粘性がそれほど低くないため、上昇してくる頻度(速度)が小さいので、CO2はマグマに取り込まれたまま地中深くに停滞する場合が多いようです。

これが、日本に「それほど炭酸水が湧き出る井戸が多くない」理由のようですが、これについては詳しい方のご意見も聞いてみたいですねぇ。

ライン

4.海外にも輸出されていた

ま、メンドクサイことはさておき、この「天然炭酸水」は明治時代に会津藩士により「太陽水」と命名されて販売されていたとのことなのです。「太陽水」ですよ!

これぞ、戊辰戦争で薩摩・長州軍に虐げられた鬱憤を晴らすがごときネーミング、実に素晴らしいじゃありませんか!(ボクの身体には会津の血が流れいるのです)

しかも、海外向けには「芸者印タンサンミネラルウォーター」という名で販売していたとのこと。「芸者印」、これまた最高のネーミングです。

で、この「芸者印」ブランドですが、現在も(かつての芸者印と同じ企業のものかは不明ですが)あるようなのです!

一般の日本人からみると「なんじゃそれ」という感じですけど、海外では「It's cool !」的に受け取られるんでしょうかねぇ♪

ライン

5.他にも炭酸水が湧き出る井戸があった

炭酸井戸ができる理由が前述の「3」のような地理的なものであれば、当然、この近辺には他にも「天然炭酸水の井戸」があるはずです。

そのうちの一つが「滝沢天然炭酸水」。近隣をドライブしているときに、これも偶然に発見しました。もしかしたらこれ以外にもいくつもこういう「炭酸が湧き出る井戸」があるかもしれませんねぇ。自宅の庭の井戸から炭酸水が取れたら、かなり楽しいかも♪

近隣にある「滝沢天然炭酸水」。こちらは道からちょっと外れたところにあるので、秘密っぽさが高いです。

標識のところで車をとめてちょっと歩いていくとココにつきます。炭酸の感じは「大塩天然炭酸水」とほぼ同じ気がしますねぇ。なにより「誰もいない」というのが素晴らしいです♪