世界一の大都会「新宿」の東側には「ちょっとした高台」が存在します。その最高峰には「箱根山」という名がつけられ、実は「山手線内で一番標高の高い場所」なのだとか。その標高は43メートルだそうです。
一見すると、これが高いのか低いのかよくわからなかったのですが、以前紹介した「23区の最高峰『桃源岳(ボクの勝手な命名)』」は標高58メートルで、NHKの博物館がある「愛宕山」は25.7メートル、東京北区の桜の名所「飛鳥山」は標高が25.4メートルなので、なるほどそれなら「標高43メートルの箱根山」というのは確かに高いなぁって感じです。
ただし、桃源岳や飛鳥山や愛宕山は「自然の山」ですが、この「箱根山」は「人工の山」なのだとか。でも「大都会新宿」には逆に「人工の山」が似合いますねぇ♪
今回はそんな「大都会の最高峰」を縦走してきたわけです。
このあたりはもともと「源頼朝の武将」である和田義盛(この人の伝説もまた面白い!)の領地で、江戸時代には徳川御三家の一つ「尾張家」の下屋敷である「戸山山荘」があった場所です。
その当時は45万平方メートル(ちなみに東京ディズニーランドが約51万平方メートル)もあり、江戸屈指の回遊式庭園だったのだとか。
しかし、明治時代以降には「陸軍戸山学校」があった「いろいろと怪しげな噂(調べてみてください♪)」もあった場所なので、同業者(w)には結構有名な神霊スポットでもあるのです♪
西早稲田駅から坂を下ってくるとこの「登山口」にたどり着きます。
さすが「箱根山」と銘打ってあるだけあって、本当の登山道のよう♪
中腹まで登るとこんな感じ。桜は八分咲きっというところでしょうか。例の流行り病のおかげでどんちゃん騒ぎも無く、良い感じの賑わいが逆にうれしいです。
中腹からの眺めはこんな感じ。
頂上に向かう最後のアタック! 本物の山の雰囲気があるでしょ♪
ここが頂上です。程よく同業者で賑わっていました。
登ってきたのとは違う方向の「ルート」を上から眺めるとこんな感じ。
眼下に教会があるのが実にオサレ!
その教会の方へ降りていくと「へび注意」の看板が♪ 大都会新宿に「へび」がいるとは!
このあたりには「野生のラベンダー」が咲いているのです。 桜とラベンダーとのコントトラストが凄く良い、ホント良い!
箱根山の南側から戸山公園を出て、更にトレッキングを続けます。
戸山公園の南側からまっすぐに伸びる「尾根道」です。
まっすぐな尾根道を超えると「抜弁天」がありました。
突き当りが「西向井天神」、次の目標の「天神山」です。
神社の境内はこんな感じ。
恐らく「天神山」の最高峰はココ。残念ながら立ち入ることができませんでした。
眼下にも境内は続きます。
この奥に「紅皿の碑」があるらしい。
頭に「角」もしくは「トサカ」がある「云型狛犬」を見つけると写真を撮りたくなります♪
ボクが子供の頃に流行った「バカだなぁ、バカだなぁ」という有名なフレーズの藤圭子さんの歌ですよ。
「山吹坂」と名付けられた階段。名前の由来、解りますか?(「紅皿の碑」の写真の解説を読んでみてください♪)
なにやら曰くありげな石像。
これが「紅皿の碑」です。なんと「駐車場の中」にありました♪
雨具を借りようとした太田道灌に、当時まだ少女だった紅皿は「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞかなしき」の古歌にかけて「山吹の一枝」を差し出し、「雨具=蓑(これを「実の」にかけています) が無い」ことを伝えたとの逸話があります。
最初、道灌はこの意味を解らず、これを機会に「自分の無学さ」を恥じ、それ以来、和歌を学び始めたとのことです。
山吹坂を降り、麓もから見た「天神山」です。ちょっとした高台にあることが解りますよね。
こんな感じで「山手線最高峰のトレッキングルート」を歩いてみました。この辺りは意外と「歴史の残り香」が多く、テーマを決めて歩いてみるのも面白そうです。