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●猛々しくも優しい「わさびめし」


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1.ちっぽけな自尊心を打ち砕いてくれた

「わさびめし」は、刻み海苔をかけたご飯に擦り卸したワサビを乗せて食べるという、言ってみれば「単にワサビでご飯を食べてるだけじゃん」という感じの料理です♪

ボクはかなリの「辛党」を自負しているので、伊豆修善寺近くの「虹の郷」の中にある飲食店で「わさびめし」をオーダーした時にお店の方から「辛いけど大丈夫ですか?」と聞かれたときには、鼻で「フン」と笑いながら「モチロン」と答えたものでした。

しかしこの「わさびめし」、強がってオーダーしたものの一口食べただけで「本気で暴れだしたくなるくらいの衝撃」に襲われてしまったのです。しばらくの間、まるで昭和のアニメのように、ジタバタと悶えていましたっけ・・・。

辛党を自負してきたボクとしては、「観光客相手のご当地料理」にこんなにやられてしまったことが、耐えられないくらいショックだったのですよ。でも、しばらくすると逆に「世の中の広さ」を再認識できたことが嬉しくなりました。まだまだボクの知らない世界がたくさんあるんですねぇ。

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2.負け惜しみの後にようやく理解できた奥深さ

ブータンでは「唐辛子を野菜代わりに食べる」という風習があるようですが、それでも「唐辛子を牛乳で煮てチーズをかけて食べる」という食べ方をしているのです。つまりそれは「唐辛子を使った料理」ということですよ。だけどこの「わさびめし」は「ワサビをそのまま、ご飯に乗せて食べるだけ」なのですからねぇ。はたしてこれって「ワサビを使った料理」と呼べるのでしょうか?  ま、辛さに圧倒されたボクの「負け惜しみ」なんですけど。。。

しかし食べていくにつれ、今まで「破壊的にツーンとするだけ」だと思っていた「わさびめし」の辛さの中に、清らかな爽やかさや、ほんのりとした甘さを感じ取れるようになってきたのですよ。つまりボクの味覚は「わさび」によって「覚醒」したというわけです!

その後、何度か「虹の郷」で「わさびめし」を食べているのですが、食べるたびに「新たなる味覚の覚醒」が起きていくようで、楽しいったらありゃしないですよ。

ボクはまだ「わさびめし」を語りきれるところまでは到達していないのですが、いつかはこの世界を完全に自分の中に取り込みたいですねぇ。そして、そんな「わさびめし」と出会えたことを、ボクは神に感謝しておりますです♪。

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3.山葵との孤独な闘いとは?

下の写真は、かつて 「ウルトラオレンジ生ジュース」を紹介した「伊豆オレンヂセンター」 を2019年12月末に訪れたときに見つけた「伊豆わさびのっけ丼」です。これも「わさびめし」のカテゴリーに入るのでしょうが、シラス・ネギトロ、ヤマトイモなどがトッピングされて、かなりゴージャスな料理なのです。

しかもポットの中のダシ汁を入れることで「ひつまぶしの後半戦」のような食べ方ができるので、かなり満足度も高いんです。普通の観光客にはこちらの方が絶対に合うでしょうねぇ。

ただこちらの「伊豆わさびのっけ丼」においては、「わさび」は「あくまでもシラスやネギトロやヤマトイモの味を引き出すためにある」という感じで「主役」じゃないんですよ。ま、普通「わさび」と言ったらそういうものですけどねぇ♪

でもそれ故に、「虹の郷」の「わさびめし」のような「山葵との孤独な闘い」が感じられないのです! ま、「山葵との孤独な闘い」の意味が、自分でもよくわかりませんけど・・・。

好みは人それぞれだし、人生に何を懸けるかはその人の自由なので、これはこれで良いと思います。ただボクとしては時間ができたら再び「虹の郷」に行き「山葵との孤独な闘い」をしたいですねぇ♪